ゆりあんレトリィバァさんはとあるイベントのトーク中、首に赤い湿疹が出て皮膚が剥がれ落ちる症状に悩まされていたことを告白し、話題となっています。
特殊な病気の疑いもあるとのことですが、多忙なども重なり精密な診察を受けていないそうです。
そこで今回は、ゆりあんレトリィバァさんに出ている湿疹の正体を調査してみました。ぜひ最後までご覧ください!
(トップ画像出典元https://ananweb.jp/news/369923/)
ゆりあんレトリィバァに現れた症状
皮膚病である乾癬(かんせん)を患う人たちに向けて製作されたアパレルブランド「fact fashion」。
その新作発表イベントに招かれたゆりあんさんは、かつて原因不明の皮膚疾患にかかっていたことを明かしました。

ゆりあんさんは自分の症状についてなんて言ってたの?
ゆりあんさんが語った自身の症状などをまとめると以下のようになります。
もともとイライラした時に首を掻くクセがあった。
2019年10月頃さらに首が痒くなり、真っ赤になるまでかきむしった。
また、その症状が頭皮にも広がるようになった。
皮膚がボロボロになり、背中や腕、足にも湿疹が出て叫びだしたくなるほどの痒みに襲われた。



これはいけない・・・。早く病院に行かないと!
しかし、ゆりあんさんは1年以上も病院に行かなかったそうです。



ここまで酷い症状が出てるのにナゼ!?
ゆりあんさんは当初、自然治癒で治そうと考えていたといいます。
しかし2020年10月、ついに病院へ行き医師の診察を受けました。
その診断結果は、「乾癬疑い」でした。



「疑い」ってどういうこと??



「この薬で治らなかったら乾癬かもしれない」と言われたそうよ



怖い診察結果・・・。それで今はどんな状態なの?



その薬でだいぶ症状が治まっていているそうよ



よ、よかった~
ゆりあんさんに現れた症状は薬によっていずれも治まり、幸い乾癬ではないということでした。
ですが、なかなかにタチが悪い皮膚病であることが分かりました。



乾癬を予防するにはどうしたらいいの?



そうね。まずは乾癬について知ることが第一歩じゃないかしら
次節では、乾癬という病気について詳しく調べていきます。
スポンサードリンク乾癬(かんせん)について
乾癬は皮膚の炎症症状を伴い慢性の経過をとる病気です。
皮膚から少し盛り上がった赤い発疹[紅斑(こうはん)]の上に、銀白色のフケのような[鱗屑(りんせつ)]がくっついてポロポロとはがれ落ちます。
https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/basic/about/



どんな症状なのかよく分からないな
乾癬はおおむね以下の5種類に分類されます。それぞれ見ていきましょう。
尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)


皮膚が赤くなる紅斑、皮膚が盛り上がる浸潤(しんじゅん)・肥厚(ひこう)、銀白色のフケのような鱗屑が付着し、はがれ落ちるなどの症状がみられます。
https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/basic/symptom/
“尋常”とは普通という意味で、乾癬患者さん全体の約70〜80%が尋常性乾癬です。
乾癬性関節炎(かんせんせいかんせつえん)


乾癬患者さんの中には、手足の関節や、首から背骨、アキレス腱、足の裏などに痛みや、腫れ、こわばりを訴える方もいます。
https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/basic/symptom/
このように、乾癬によって関節に炎症が起こった状態を乾癬性関節炎といい、乾癬患者さんの約15%に合併するといわれています。
滴状乾癬(てきじょうかんせん)


直径0.5〜2cm程度の小さな水滴大の発疹が全身に現れるのが特徴です。
https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/basic/symptom/
小児や若年者に多く、乾癬患者さんの約4%に発症します。
風邪などの感染症がきっかけで起こることがあり、特に扁桃腺炎が誘因となることが多いといわれています。
乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)


尋常性乾癬が全身に広がって、全身の90%以上の皮膚が赤みを帯び、細かい鱗屑がはがれ落ちる状態(紅皮症)を乾癬性紅皮症と呼び、発熱や悪寒、倦怠感などを伴います。
https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/basic/symptom/
膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)


乾癬のうち、発熱や皮膚の発赤とともに、膿の入った球状の袋[膿疱(のうほう)]が多数現れる疾患を膿疱性乾癬といいます。
https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/basic/symptom/
この膿疱には細菌が含まれていないので周りの人にうつることはありません。
いずれもショッキングな外見を伴う症状ですよね。
「予防法」とは言えないまでも、初期症状を軽視しないことが重要であるようです。



思ってたよりずっと怖い病気なんだな・・・
治療法について


乾癬はおそろしい病気ですが、治療法も研究されています。
症状の軽重に合わせ、段階別にご紹介します。
第一段階~外用療法~


皮膚に現れた乾癬の症状に対する治療の基本は、外用療法(塗り薬)です。
https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/diagnosis/plan/plan05.html
塗り薬は皮膚に現れた症状には効果がありますが、関節症状に対しては効果がありませんので、関節などに痛みがある場合は症状を主治医に伝えておくことが大切です。
外用療法の治療効果を引き出すためには、主治医の指示に従って、きちんと根気強く塗り続けることが大切です。



早期に受診してこのぐらいの治療で済ませたいな
第二段階~光線療法~


乾癬の皮膚症状は一般的に紫外線が強くなる夏の間に良くなる傾向があります。
光線療法は紫外線の免疫反応を抑える作用を治療に活用しています。
塗り薬だけでは良くならないときや、発疹の面積が広くなったときに、光線療法が用いられます。
光源ランプを用いて発疹に直接紫外線をあて、過剰な免疫反応を抑える治療方法です。



ま、まだこのあたりの治療なら大丈夫かな・・・
第三段階~内服療法~


乾癬の治療に用いられる飲み薬には、主に皮膚の細胞が過剰に作られることを抑えるビタミンA誘導体、乾癬で活発になっている免疫反応を抑える免疫抑制薬、免疫にかかわる細胞の酵素の働きと炎症を抑えるPDE4阻害薬の3種類が保険適用となっています。
https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/diagnosis/plan/plan05.html



ついに体の内側からの治療になってしまった
第四段階~生物学的製剤(注射・点滴)~


塗り薬や飲み薬などの治療で十分な効果がみられないときに用いられるのが「生物学的製剤」です。
https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/diagnosis/plan/plan05.html
生物学的製剤は、乾癬の症状が出ている部位に大量に出ている、炎症にかかわるたんぱく質(サイトカイン)の働きをピンポイントで抑えて症状を改善します。
他の治療方法に比べて乾癬の皮膚症状に対する効果が高く、加えて関節症状にも効果があります。



かなり本格的な治療になってしまったわ・・・
第五段階~顆粒球単球吸着除去療法~


顆粒球単球吸着除去療法は、炎症の原因となる白血球を選択的に取り除く治療方法です。
https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/diagnosis/plan/plan05.html
静脈に針を刺し、血液を特殊なビーズの入った円筒状の装置(カラム)に通して、過剰な炎症の原因となる白血球(特に顆粒球と単球)を選んで取り除くことで、炎症を抑えます。
炎症を起こしていない白血球はカラムを通過し体内に戻ります。



大掛かりで怖すぎるよー
やはり、早期の受診がもっとも大事になりますね。
まとめ
今回は、ゆりあんレトリィバァさんの病気についてや、乾癬の症状、治療法について調査しました。
ゆりあんさんは強い首の痒みに襲われていたが、乾癬になってはいなかった。
乾癬には尋常性乾癬・乾癬性関節炎・滴状乾癬・乾癬性紅皮症・膿疱性乾癬がある。
乾癬の治療法には外用療法・光線療法・内服療法・生物学的製剤(注射・点滴)・顆粒球単球吸着除去療法がある。
繰り返しますが、くれぐれも早期の受診を心掛けましょう。



少しかゆいだけだと軽く考えないようにね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント