若者の本離れ、読書離れが問題視されて久しくなっています。
本を読まなくなったことにより、『文章読解力』や『コミュニケーション能力』そして『想像力』が低下していると嘆く教育関係者もいます。
そんな「読書離れ」の原因はどこにあるのか?解決策はあるのか?について考えてみました。
若者の本離れは本当?

最近でこそ盛り返していますが、出版物の販売金額は右肩下がりで推移しています。
これでは確かに『本離れ』がすすんでいると言われるのも、納得ができます。
これは全世代を対象にした統計です。

そういえば、確かに電車内でも、読んでる人は少なくなったような・・・みんなスマホ見てるもんな



でも、電子出版が増えてるってことだし、スマホで本を読んでるんじゃないの?





読んでいるのはほぼ、コミックだね。悪いとはいわないけど・・・
本離れの原因は何?読まない5つの理由とは?


角田陽一郎さんの著書『読書をプロデュース』によると、普段読書しない人が本を読まない5つの理由は、次のようになります。
- つらいから
- 時間がもったいない
- 楽しくない
- 書き手が知らない人だから
- ネットのほうが便利
例えば学校の課題などのために興味がない本を読まされたり、動画のお手軽さと違って、一文字ずつ読み進めないと内容がわからない『読書』は現在のスピード重視のエンタメ業界の中では『アナログなつまらないもの』という認識をされているみたいです。



まあ、確かにね。でも、ほんとにそれでいいのかな?
上記の本の著者は人気番組のプロデューサーでもあり、仕事を支えてきたのは無数の本だと言います。
読書によって想像力が養われ、教養も高まり、それを仕事にも活かした結果が人気番組の誕生だったのでしょう。



読書が役に立ったいい例だね
読書離れを防ぐ対策はしているの?


資料を見る限り、高校生になると平均読書冊数はほとんど横ばい状態です。
大人になるにつれて、読書離れが実際に進んでいると言わざるをえないようですね。
それでは、読書離れを防ぐ対策は行われているのでしょうか?
読書週間の取り組み
日本図書館協会が1924年に、11月17日から11月23日までを「図書週間」とすることにしました。
その後、1933年には「図書館週間」と改称され、出版界では「図書祭」が開催されていました。
近年になって2001年に4月23日が「子供読書の日」と定められ、4月23日から5月12日までの約3週間を「こどもの読書週間」と定めています。
その期間に合わせて、小学校などに啓発ポスターを配布したりしています。
読書タイムの実施
主に小学校になりますが、授業時間以外の朝活動などで時間を決めて全校一斉に読書を行なうところもあります。
ただ、時間は10分ほどと短いことが多いようです。
また、”読書よりも外で元気に遊ぶ”ことを推奨する先生も多く、図書館好きの子供の中には不平ももらす子もいるようです。
読書通帳の発行


全国13市町村の図書館で導入されているものに「読書通帳」があります。
銀行の通帳に似た作りの冊子で、借りた本の記録を残していけるものです。
導入している図書館によっては、専用の機械で自動的に印字できるところもあるようです。
自分の読書の履歴が貯まっていくことが、「子供の達成感」につながるとの期待もあるようです。



通帳って、面白いかも
若者の本離れの解決法はある?
もちろん今の『本離れ』は短期間で起こったものではないでしょう。
なので本離れを解決するのにも、長い目で取り組んでいかないといけません。
『読書のメリット』をまずは大人が理解し、子供に伝えていくことが将来の『本離れ解消』につながっていきます。
読書のメリットには、以下のようなものがあります。
- 脳の活性化
- ストレスの解消
- 語彙力のアップ
- 教養や知識の習得
- 文章力のアップ
- 想像力のアップ
- コミュニケーション能力の向上
いずれも私たちが生きていくうえで、大事なことです。
これらが備わるのが『読書』だと教育していくことが大切になるでしょう。
まとめ・若者の本離れについて考察!何が原因なの?対策はとっている?解決法はある?
PCやスマホがあれば、一瞬にして世界中のさまざまな情報が手に入る現代社会。
その便利さゆえに、『読書』というアナログな行動は避けられがちなものになっているようです。
でも、そんなアナログな行動こそ逆に新しいと気分を切り替えてみるのもいいかもしれません。
『読書は、頭のごちそうです』
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