細田守監督の、アニメ『時をかける少女』が4年ぶりにテレビで放送されます。
何度見ても楽しめる映画で放送が楽しみですね。
今回は映画の終盤で主人公真琴が恋する相手千昭が言うセリフ「未来で待ってる」の真実を調べてみました。
(トップ画出典元:https://siyuukingdum-animeaudition.com/animation-engilabo/toki-kake-seiyuu-7403)
アニメ「時をかける少女」ストーリー解説

『時をかける少女』は1967年に出版された小説で、これまで何度も映画やドラマ化されてきた人気の作品です。
その中でもトップの人気を誇るのが細田守監督の『時をかける少女』です。
原作の小説とは大きく物語が違いますが、現代風で分かりやすい内容が支持される要因かもしれません。
あらすじ
主人公は高校2年生の活発な女の子、紺野真琴です。将来のことは考えていないけれど、クラスで仲良しの間宮千昭と津田巧介と一緒に日々を楽しく生きています。
真琴が日直の仕事で理科室にノートを運ぶと準備室から物音が聞こえ、部屋を覗きますが誰もいません。
真琴はそこで足を滑らせて転んでしまいます。一瞬で様々な光景が浮かんで消えていき、真琴はタイムトラベラーになったのです。
真琴は博物館で働くおばさん(芳山和子)に会いに自転車で向かいます。
坂道を下っていると自転車のブレーキがきかないことに気が付きますが時はすでに遅し、坂の下の線路に来た電車にひかれてしまいます。
次の瞬間、坂道の途中で人にぶつかって転んだ場面になり、真琴は混乱しました。

おばさんの元へ行き自分が生きていることを確認すると、おばさんは「それ、タイムリープよ」というのです。
自分にできるわけないと思っていた真琴ですが思いのままに時間を飛べるようになり、くだらないことに能力を使いまくって充実した日々を過ごします。
巧介が後輩の女の子に告白され断りますが、これをきっかけに真琴は千昭に告白されてしまいます。
真琴は今の関係を壊したくないと告白を無かったことにして、千昭のことを避けるようになってしまうのです。
真琴のタイムリープがきっかけを作ってしまい、千昭が真琴の友人と付き合いそうになります。
ついこの前告白してきた千昭が他の人と付き合うなんて、と真琴は千昭への気持ちに気が付き、告白を無かったことにしたことを後悔します。
真琴は自分の腕に数字がありだんだん減っていることに気が付きますが、この数字は残りのタイムリープの回数でした。
巧介が後輩の告白を断った理由が自分にあることを知った真琴は、二人をくっつけることにタイムリープの能力を使いまくり、成功します。

真琴が初めてタイムリープした日と同じ日、真琴の自転車を借りた巧介は後ろに後輩を乗せて走ります。
それに気が付いた真琴は二人が事故に合うことを恐れ、事故のあった坂道へ向かいますが起きていませんでした。
千昭から電話が来て「タイムリープしてね?」と聞かれた真琴は、タイムリープして無かったことにすると、腕に書かれた数字が”00”となり、くだらないことに最後のタイムリープを使ってしまったと思いつつ巧介が無事ならいいかと坂道をあとにしようとします。

その時、自転車の後ろに後輩を乗せた巧介が坂を下っていきました。慌てて止めようとする真琴ですが追いつきません。
巧介と後輩が電車にひかれてしまう瞬間、真琴は「止まれ止まれ止まれ」と叫び恐る恐る目を開けると時間が止まっていて驚きます。
千昭が時間を止めたのでした。
そして、千昭は真実を真琴に伝えます。
- 千昭はタイムリープによって現代に来た未来人であること
- どうしても見たい絵があって現代にきたこと
- タイムリープの存在を過去の住人に知らせてはいけないこと
- タイムリープのためのクルミ型の装置をなくしてしまったこと
- 今使ったタイムリープが最後であったこと
千昭その後、突然みんなの目の前から姿を消しました。

千昭が最後のタイムリープをしたことで真琴のタイムリープの残りが1回に戻り、最後の1回ではじめの理科室まで時間を飛びます。
真琴はクルミ型の装置を拾って千昭に会いに行き、装置を渡して河原で最後の会話をします。
二人は反対方向に別れ、真琴が後ろを振り返ると千昭はいなくて涙が溢れました。
その瞬間、千昭が現れ真琴を引き寄せて「未来で待ってる」とささやき、真琴は「うん、すぐ行く、走って行く」と返します。
真琴は千昭がいない日常に戻りますが、自分がやりたいことを見つけて生き生きと過ごしていくのでした。
声優一覧
ここでは簡単に声優陣の顔ぶれを見ていきましょう。
- 紺野真琴役:仲里依紗
- 間宮千昭役:石田卓也
- 津田巧介役:板倉光隆
- 芳山和子役:垣内彩未

「時かけ」は仲里依紗さんの出世作なんだよね!
「未来で待ってる」というセリフに込められた2つの意味とは?


結論から言うと「未来で待ってる」とは、実際の再会を待っていることではないでしょう。
千昭が何年先の未来から来たのかは明らかになっていませんが、普通に生きていて会える未来でないことは容易に想像できます。
では、「未来で待ってる」と言ったセリフに込められている意味は
この2つが考えられます。
告白の代わり
「好き」を伝える最大の言葉が「未来で待ってる」であったのではないでしょうか。
これが一番シンプルで、真実である可能性が高いです。
以前千昭は真琴に告白していますが、真琴がタイムリープでなかったことにしてしまったので千昭自身は告白したことを知りません。
千昭は真琴の前から去らなければならないので、「好きだ付き合おう」と言うことはできません。
そんな中でも気持ちを伝えるのにベストなセリフが「未来で待ってる」だったのでしょう。
真琴は以前の告白を無かったことにしたことを後悔していて、最後の最後に千昭からの告白を期待していたに違いありません。
最後にもう一度会って抱きしめてくれて、驚きと嬉しさの混じった表情をしているように感じます。
「未来で待ってる」という言葉の裏に隠れた「好き」という告白に「すぐ行く、走って行く」と答えたのも、「私も好き」という意味だったと思います。



好きって言いたいのに言えない…もどかしい気持ちになるね



お互いのことを思っての言葉だったんだね
どうしても見たい絵
千昭がどうしても見たい絵を千昭が生きる未来まで残すことで、「未来で会える」という意味になるのではとも考えられます。
この絵は真琴のおばさんが修復していて完成間近ですが、千昭は見ることができずに未来へ帰っています。
真琴は「千昭の時代にも残っているようになんとかしてみる」「これからやること決まったんだ」などと発言しています。
未来に帰った千昭が絵を見ることで真琴に会えたことになるのでしょう。
まとめ
今回は映画の終盤で主人公が恋する相手が言うセリフ「未来で待ってる」の真実を調べてみました。
甘酸っぱい夏の恋の思い出を映画で体験してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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