最近になって短歌ブームが再来しているようですね!
2021年12月の今野書店の売り上げで、木下龍也さんの「あなたのための短歌集」が1位になるほどです。
今回は短歌ブームが到来した理由で、SNS以外に何があるのか調べてみました。
(アイキャッチ画像出典元https://th.bing.com/tCompose A Poem Haiku Tanka Close Up ストックフォト – Getty Images)
短歌の魅力について考察
短歌は、ご存じのとおり「五・七・五・七・七」の三十一文字で構成されています。
百人一首に代表され、同じ文字数で構成される「和歌」には枕詞(まくらことば)が必要ですが、短歌には要りません。
いざ、自分で作ってみようと思った時に、様々な制約が少ない分、ハードルは低めとなっています。
1987年の短歌ブームについて

俵万智さんの『サラダ記念日』の影響で、1987年に第一次短歌ブームが来ました。
サラダ記念日は、なんと250万部も売れる大ヒットを飛ばしました!ちなみに同年に発売された村上春樹さんの「ノルウェイの森は242万部の売上です。
当時も、短歌を詠む人は増えたそうですが、今ほどのブームにはならなかったようです。
今回は、大学でサークルが次々に誕生したり、ツイッターで投稿する人も増えているほど、大きなブームになっています。
短歌の具体的な3つの魅力
ここでは短歌の具体的な3つの魅力について掘り下げていきましょう。
①手軽であること
②個人の体験や感性で、日常の光景を詠むため、共感しやすいこと
③オチを書かないので、読む人が自由に解釈でき、想像を膨らませられること

特に二つ目は、SNSでの”イイね”に通じるものがありますね。
短歌ブームはZ世代が生み出した!
短歌や俳句など和歌を作って楽しむというと、お年寄りの姿を想像しがちです。
でも、今のブームの中心にいるのは、実はZ世代と呼ばれる若い人たちなのです。
Z世代とは、1990年代後半から2010年前半生まれの世代のことです。
幼いころからネットに触れているため、ネットリテラシーが高い特徴があります。
デジタルネイティブであるZ世代の若者が、アナログなイメージの短歌にハマっているというのは、面白い現象と言えます。
短歌ブームの始まりはツイッターやインスタなどのSNS
短歌ブームはTwitterやインスタなどのSNSから始まりました。
Twitterやインスタで、ハッシュタグをつけて短歌を投稿するイベントが多くあります
Twitterは140字という文字数の制限が付いており、31文字だけで表現できる短歌と非常に相性が良いです。
内容に合わせた背景の写真を使って、短歌を投稿しているのが多く見受けられます。
また、インスタから人気が出て書籍化もされた「54字の物語」もあります。
アイドル歌会


老舗雑誌「短歌研究」が創刊90年のイベントとして、アイドル歌会を開催する予定です。
今年2022年1月にも開催されており、次の開催が5回目になります。
かなり好評のようで、短歌ブームに火をつけた一因と言えるでしょう。
スポンサードリンクSNS以外の短歌ブーム再来の2つの理由
短歌ブームの始まりはSNSですが、それ以外の2つの理由について解説します。
短歌にエモさを感じて人気上昇
「エモい」という言葉を、今では知っている人も多いのではないでしょうか?
これも若者が作った言葉です。
明確な定義はなく、本人の感覚でエモいという言葉は使われています。



若者の言葉はよく分からん。
短歌を見て、このエモさを感じる若者も多いようです。
はっきりとした書かれ方がされている短歌は少なく、想像力が掻き立てられます。
恋愛系の短歌を見て、想像してキュンキュンするという楽しまれ方も考えられますね。
古いものを一周回って好む
かなり前に流行ったものが、令和になって注目されているというケースも非常に多いです。
「サラダ記念日」がブームになって35年、今回の短歌も、その一例かもしれません。



お金のニオイがするな。
まとめ・短歌ブーム到来?!人気の理由はSNSの影響だけじゃない!
今回は短歌ブーム再来などについて調べました。
ネットリテラシーが高いZ世代の間で人気になっており、ツイッターやインスタを使って短歌に触れている様子が見受けられます。
SNSだけでなく、若者ならではの感受性も短歌とリンクしていると思われます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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