パソナの会長職を約10年間務めていた竹中平蔵さんが、突如退任を発表しました。
過去に小泉内閣で大臣を務めていたこともある竹中さん。
批評されることの多い人物ですが、竹中さんの過去の功罪、会長を務めていたパソナの闇などについて調査しました。
(アイキャッチ画像出典元:https://art.academyhills.com/oneday2018.php)
竹中平蔵のこれまでの功罪を解説!

竹中さんは小泉内閣で以下の大臣を務めていたことがあります。
- 総務大臣
- 経済財政政策担当大臣
- 金融担当大臣
それでは、当時の竹中さんの功罪を一つずつ見ていきましょう。
功績①不良債権処理
不良債権とは、金融機関の経営不振、破綻などによって回収が困難になっている債権のことです。
バブル崩壊などの影響もあり、小泉内閣発足時には100兆円近くもの総額になっていました。
この状況下で竹中さんは金融担当大臣に就任。
当時の小泉純一郎首相と手を組み、不良債権処理に奔走しました。
7年は正常化するのにかかるだろうと言われていましたが、約4年で改善。
竹中さんは、日本の経済回復に一役買った人物だと言えます。
罪過①労働者派遣法の改正
竹中さんは大臣時代、2004年の労働者派遣法の改正に深くかかわっています。
・製造業にも人材派遣を解禁
・派遣期間を無制限にできるようになった
こういった改正が行われたことで、非正規雇用者数は年々増加し、正規雇用者数よりも割合がかなり増えました。
これのメリットは、企業側が欲しい時に人材を調達できるということ。
しかし、労働者側からすると、デメリットの方が多いです。
人手が不要になった時に、真っ先に首を切られるのが派遣労働者です。
収入が不安定な労働者が増えたことで、貧困層も増え、長期に渡る不景気を招いた人物だと竹中さんは言われています。
その本人はと言うと、「朝まで生テレビ」に出演した際に、
「正社員をなくせばいい」
と発言しています。
今の結果は想定内のようですね。
罪過②サラリーマンの給料を下げる

表を見ると、竹中さんが大臣を務めていた小泉内閣時代に、平均給与が下がっていることがはっきりわかります。
これは、竹中さんがデフレ脱却のためにサラリーマンの給料を下げ、投資家を優遇する方針を示したためです。
世間の多くはサラリーマンなので、もちろんデフレ脱却にはつながらず。
お金の回りが悪くなり、それによって物の値段がどんどん下がり低価格競争になりました。
この政策も、貧富の差を広げる結果になっています。
スポンサードリンク竹中平蔵が会長を務めていたパソナの闇とは?

パソナは派遣業を取り扱う会社ですが、こちらも闇深い裏があります。
労働者派遣法改正によってパソナの利益が増大
上記でも記載した、2004年の労働者派遣法の改正。
これによって恩恵を受けたのは派遣会社であり、その筆頭がパソナです。
パソナは官公庁関連、直近だと東京オリンピックやコロナ関連など、国から多くの仕事を依頼されています。
このことから、労働者派遣法の改正は竹中さんが会長を務めるようになったパソナの利益を上げるためだったのではないかと言われています。
大阪維新の会とのつながり
政党として力を付けてきている大阪維新の会。
創設者は元政治家の橋下徹さんであることは有名ですが、竹中さんも党の発足人のうちの一人でもあります。
大阪維新の会といえば、
「公務員は給料もらいすぎ!無駄!」
と国民にアピールし、公務員削減を推し進めている党です。
しかし、人員削減だけをしていくと仕事が回らなくなりますよね。
なので、補填としてパソナの派遣社員を注ぎ込み、公務員の代わりに働かせています。
ここでもパソナは利益を上げる活動をしているわけです。

儲けのことしか考えてないじゃない!
竹中平蔵のパソナ会長退任に対する世間の反応は?
では、パソナの闇を作り上げた竹中さんの、会長退任に対する世間の反応を紹介します。



安倍元首相が銃撃されてすぐだったから、いろいろな憶測が飛んでいるね。
まとめ・竹中平蔵のこれまでの功罪とは?会長を務めるパソナの闇と退任に対する世間の反応を紹介!
竹中さんの功罪と言っても、ほとんどが罪でした。
大臣時代に行った政策は、パソナの利益を上げるためのものだったと思われても仕方がありませんね。
竹中さんはパソナの会長を退任しましたが、また良からぬことを考えているのかもしれません。
注視しておいた方がいいでしょう。
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