シンガーソングライターの川本真琴さんが、Twitterにてサブスクでの利益が少ないと呟いて話題になりました。
実際のところ、アーティストに入る印税収入も少なくなってしまっているのでしょうか?
今回は、音楽サブスクとCDの印税収入を調査して、どれくらいの差があるのかを比較しました!
(アイキャッチ画像出典元:https://twitter.com/nakayacorn/status/1369490075407425541)
川本真琴のプロフィール
・川本 真琴(かわもと まこと)
・福井県福井市出身
・1974年1月19日生まれ(48歳)
・1996年、「愛の才能」でメジャーデビュー
・「1/2」「DNA」「桜」などが代表曲
・近年は、バンドプロジェクト、楽曲提供、絵本の原作、CM歌唱など多方面で活躍している
川本真琴のTwitter投稿内容
川本真琴さんはこのようにツイートされています。
現在はもうツイートが消えていますが、「サブスクというシステムを考えた人は地獄に堕ちてほしいと思っている」とまで綴っていました。
サブスクとは?
サブスクとはサブスクリプションの略で、英語では「予約購読」「定期購読」「会費」を意味します。
音楽配信のサブスクでは、月額や年額で定期的に料金を支払うことで、そのサービスで提供している音楽が聴き放題になります。
代表的なもので、Amazon Prime Music、Spotify、LINE MUSIC 、Apple Musicなどがあります。
スポンサードリンクCDとサブスクの印税収入比較
では本題であるCDとサブスクの印税収入を比較していきます。
印税収入の計算方法
音楽には著作権があり、それを販売した売り上げの一部を、版権を有する会社(レコード会社など)が、著作者(作詞・作曲者など)に支払うものを印税と言います。
印税の計算方法は、印税(円)=単価×印税率×部数となっています。

アーティストは売上全部を受け取れるワケではないのね!
CDの印税収入
まず、CDの印税収入の内訳から見ていきましょう。
CDの印税収入は、アーティストの場合、売り上げの1%ほどが相場です。
サブスクの印税収入
サブスクの場合は、再生数が売り上げにカウントされます。
サブスクの印税は、以下のようになります。
・1回あたりの再生回数
Amazon Prime Music | 0.4円 |
Spotify | 0.3円 |
LINE MUSIC | 0.7円 |
Apple Music | 1.1円 |
他のサービスも含めて平均すると、0.7円程度です。
まずは、レコード会社へ支払われて、そこからアーティストへ入ってくるのは約1%の0.007円ほど。



あまりにも少ないなぁ
サブスクとCDの印税収入比較
1枚1,000円のCDが一枚売れると10円。
ではその10円に追いつくには、サブスクでどれくらいの再生数が必要なのでしょうか?
単純計算して、10÷0.007=1429(小数点以下切り上げ)回の再生数が必要となります。
一人で毎日3回聴いたとしても、1年経っても追いつきません。



アーティストの厳しい状況が、ようやく理解できたよ
再生数を伸ばす土台ができているのは、持ち歌が多くて、曲の知名度も高い大物アーティストですね。
まだデビューしたてで、曲数が少ないアーティストには更に辛い状況かもしれません。
川本真琴のつぶやきに対する世間の反応
では今回の川本真琴さんのつぶやきに対する世間の反応を見ていきましょう。
印税収入が少ないというのはCDバブル時代から言われていました。
これは音楽業界だけでなく日本経済全体に言えるのですが、中抜きビジネスが当たり前になっているのが最大の問題と思います。
身近なところで言うと派遣業や携帯ショップ、賃貸の代理店など手数料などで中抜きしてますよね。
なので、音楽に興味がない人も自分の生活に直結した問題と感じてもらえると幸いです。
まとめ
今回は、サブスクとCDの印税収入について調査しました。
9月26日には、少し持ち直したようなツイートをされていました。
サブスクは音楽の入り口だという意見もありましたが、CDを再生する機材自体を持っている人が少なくなっている現状。
反面、若い世代の中で平成のリバイバルブームが起きています。
オシャレな壁掛けCDプレーヤーをインテリアに取り入れている人も見かけますよね!
アーティストへの応援の気持ちも込めて、これを機に気に入った曲のCDを手にしてみるのもいいですね。
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