札幌ドームの今後はどうなる?日ハムが移転する理由や赤字経営について解説!

札幌ドームは2001年に北海道の札幌を拠点として開業し、プロ野球やプロサッカーなどのスポーツ、アイドルのコンサートなど数多くのイベントが行われてきました。

2023年から日ハムが球場移転となると更に赤字経営になる事は免れないと予想するのが普通ですよね?

今回は札幌ドームの今後と、日ハムが球場移転した理由などについて解説していきます。

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今後が危ういのはなぜ?

 札幌ドームの使用率をそれぞれ分けると、プロ野球(日本ハムファイターズ)が約60%プロサッカー(コンサドーレ札幌)が約10%コンサートが約5%、その他イベントが約20%です。

 この割合を見て分かるように、ほとんどがプロ野球による使用です。つまり、札幌ドームの収益は日ハムから捻出されているということです。

 しかし、収益の軸となっていた日ハムが、2023年から本拠地を移転し、プロ野球場として使用されなくなることがすでに決まっています。

 この一件、急に決まったわけではありません。

 2016年に日ハム側が、家族でも楽しめるアミューズメント化したボールパーク構想というのを打ち出して進んだ話です。

 この構想と共に本拠地移転検討のことも札幌ドーム側の耳には入っていましたが、当時、焦りは全くなかったと言われています。

 このようなことを打ち出されても引き取り手はなく、最終的には自分の所に戻ってくるという自信が札幌ドームにはありました。

 5大ドームの一つでもある、人気で集客力の高い場所を簡単に手放せるわけがなく、札幌のブランドをなくした日ハムに目を向ける都市はないと高を括っていたのでしょう。

 そういったあぐらをかいた態度が災いしてか、北広島市という地域が手を挙げ、札幌ドームは日ハムに見放されてしまいました。

 途中に日ハムを引き止めたこともあったようですが、時すでに遅し。日ハムのフラストレーションは頂点に達していました。

 では、そもそもなぜ日ハムは札幌を離れる決断をしたのでしょうか?

日ハムが札幌ドームから離れる3つの理由

では、日ハムが札幌ドームから離れる3つの理由を解説していきます。

ドームの使用料が高い

 まず、ドームでの1試合の使用料は1300万円以上。年間だと約9億円以上になります。

 それに加えて、球場の清掃代や警備に関する費用も全て日ハムが負担していました

 これでは経営も難しいのは当然なので、過去に値下げ交渉をしたものの、札幌ドームは聞き入れず、むしろ2016年に値上げされてしまいました

 これは日ハムに対する敬意が全くない行動と言ってもいいのではないでしょうか。

ドームで売れるグッズなどの売り上げが札幌市に吸収される

 日ハムは過去にダルビッシュ有、大谷翔平などの世界的にも有名なスター選手が在籍していた球団なので、選手グッズの売れ行きもかなり良かったはずです。

 しかし、これまでの収益の内30%以上は、札幌ドームに回っていました

 そして、日ハムに関するスポンサー料も札幌ドームを所有している札幌市に吸収されています

 日ハムに残る収益は制限されてきたので、球団を強くするための戦力補強に資金を回せなかったり、選手の給料にも反映しにくくなるなどの弊害も多くなってきます。

 こういったやり繰りのしにくさは、日ハムにとって大きな負担となっていたことでしょうね。

プレイする環境が悪い

 プロ野球で使われているグラウンドの草は人工芝です。

 人工芝の下は固いコンクリートになっているため、選手がプレイする際に怪我をしてしまうリスクは非常に高くなります。

 そのほかにも、ファールゾーンが広すぎるせいで選手が控えるベンチからベースまでの距離がとても長いせいで、毎回行き来するのが地味に負担になってたりします。

 これらの改善要求も日ハムはしてきましたが、これもまた聞き入れてもらえず。選手生命にも関わることですから、本拠地移転を決めた大きな一因になっていることは言うまでもありません。

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札幌ドームは今後どうするべきなのか?

 日ハムが札幌ドームを離れることは確定事項なので、やるべきことは今後の運営を変えていくしかないでしょう

 使用率のほとんどがプロ野球だったため、それが無くなると札幌ドームの存続すら難しくなる可能性が高くなります。

 日ハムが抜けた後、メインのスポーツとなるのはプロサッカーです。

 しかし、本拠地にしているコンサドーレ札幌にも使用料を多くとったり、グッズの売上金を搾取するようなことをしているため、二の舞を踏むことも考えられます。

 主軸がいなくなったからと言って、既存の所からより多く徴収しようとするのではなく、変えるべきところは変えてWinWinの関係になることがまず大切だと思います。

 加えて、コンサートやイベントに良心的に協力していくことが、これからの札幌ドームの取るべき姿勢ではないでしょうか。

まとめ

 運営の主軸となっていた日本ハムファイターズは2023年から本拠地を移すため、札幌ドームは経営難になることが予測されています

 日ハムが離れる理由としては、3つあります。

 まず、ドームの使用料を高くしていたこと。これに加えて球場の清掃代と警備費も負担させており、2016年に使用料の値上げも敢行していました

 2つ目は、日ハムのグッズの売り上げの30%が搾取されていたこと

 3つ目は、コンクリートの上にあるだけの人工芝のため、選手のプレイ環境に悪影響を与えているということです。

 利用団体への敬意を欠いた運営をしていたせいで、この結果を招いたのには間違いありません。

 札幌ドームは窮地に立たされるでしょうが、ピンチをチャンスに変えるような今後の運営に期待したいものです。

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