先日地上波初放送された「竜とそばかすの姫」ですが、ネットでは賛否両論となっています。
映画公開時にも話題となっていましたが、テレビで放送されて再び火が付いてしまったようです。
私も公開時に映画館で観ましたが、賛否両論になる意味がよく分かってしまいます。
今回は、酷評と子供に見せたくない理由を探ってみました。
(トップ画出典元https://animeanime.jp/imgs/ogp_f/388002.jpg)
映画「竜とそばかすの姫」のあらすじ
細田守監督作品、2021年公開で最新作の「竜とそばかすの姫」はどういう内容なのかまとめました。
あらすじ
インターネット上の仮想世界「U(ユー)」は世界中で多くの人が登録していて、「As(アズ)」という自分の分身を作ることができます。
主人公の鈴(すず)も友人に誘われて「ベル」としてUに登録をします。
鈴は幼いころに母親を亡くしそのトラウマから歌うことができなくなり、父親との関係は悪くなっていました。
Uの世界ではベルとしてなら歌うことができ、Uと歌に没頭します。
美人で歌のうまいベルはUの世界で人気者となっていきましたが、親友一人以外ベルの正体は’田舎者でそばかすだらけのさえない鈴’であることは知りません。
ある時Uの世界で正義を振りかざすものに追われている竜のAsがいてベルのライブをぶち壊しますが、鈴はなぜ追われているのか竜の存在が気になってしまいます。
ベルは竜を追うちに、本当は優しい人であることに気が付きます。
竜もベルの歌声に心を開いていきますが、竜にはUからも現実世界からも誹謗中傷が浴びせられ、排除するためにアンベイル(正体を明かす)しようという動きが広まってしまいます。
鈴は現実世界の配信映像から竜の正体が虐待をされている少年の恵(けい)であることを突き止めて手を差し伸べようとしますが、見ず知らずであった鈴の言葉を恵は信じることができず拒絶されてしまいました。
恵に、鈴がベルであることを明かせば助けられるかもしれないと考えた鈴は、Uの世界で自らアンベイルされ世界中に衝撃を与えました。
恵との配信風景から住んでいる街を見つけ児童相談所に通報しますが、対応が間に合わないことを恐れた鈴は周りの協力を得ながらたった一人で恵がいると思われる街を訪れます。
やっとの思いで恵を見つけ、アンベイルのおかげで恵を虐待から救い出せて、鈴自身も母親の死後関係の悪かった父親と関係修復をすることができました。
映画製作のヒントは人気のディズニーアニメ
竜とそばかすの姫の主人公鈴も、美女と野獣のベルから付けられています。
仮想世界の中での名前はそのまんま「ベル」です。
私も映画を見る前からこの情報を知っていましたが、映画の一部が予想以上に「美女と野獣」に寄せていて驚きました。
スポンサードリンク映画が酷評される3つの理由
映画について様々な意見がありますが、酷評の理由は3つあると思います。
①ストーリーに無理がある
いくつか無理な場面をまとめました。
- 主人公の母親が事故で死ぬことで鈴にトラウマがあるが、母親は他人の子供を助けに大雨の中川に入りそのまま亡くなっている
- 竜の正体が恵だと分かる場面や、配信の背景から恵の住んでいる場所が分かる場面
- まだ高校生の田舎者の鈴を、都会の恵の元に送り出す鈴の周りの大人たち
同じようなことを江頭2:50がYouyubeで発信していて、高評価になっています。
②プロの声優がいない
有名な俳優さんなどが声優を務めていて豪華な顔ぶれですが、プロがいないので真実味に欠ける声になってしまっています。
- 主人公 鈴:中村佳穂(ミュージシャン)
- しのぶくん:成田凌(俳優)
- カミシン:染谷将太(俳優)
- ルカちゃん:玉城ティナ(モデル)
- ヒロちゃん:幾田りら(ミュージシャン)
- 鈴の父:役所広司(俳優)
- 竜:佐藤健
主要キャストの一人でもプロがいれば違う結果だったのではないかと思ってしまいます。
③ハッキリ言って美女と野獣のパクリ!

私が映画を見たときに一番感じたところですが、美女と野獣のオマージュを超えてパクリで正直引いてしまいました。
美女と野獣でのお城で踊るシーン、お花がアップになるシーン、お城のバルコニーのシーンと、そのまんまの構図で映画を見ていて内容に集中できませんでした。
名前をそのままベルにしたのだから、映像にはがっつり反映させないでほしかったです。

パクリすぎて、見ていて気持ち悪い!
子供に見せたくない2つの理由
ストーリーに無理があることが酷評の理由の一つになっていますが、子供に見せたくないという声もあり、その理由は2つ考えられます。
①子供向けに作られていない
子供向けのアニメーションとして作られていない作品で、Uの設定や虐待の話など、小さい子供には理解することが難しそうです。
どういうことか子供に尋ねられても説明に困りそうです。
映画も2時間と長時間なので子供がずっと座って観るのは大変でしょう。
②主人公鈴の周りの大人がダメ
ストーリーに無理があるところでも言いましたが、鈴自身もまだ高校生なのに一人で都会に送りだす大人たちがおかしいです。
誰かが付き添うならまだしも、一人で夜行バスに乗るように車で送り出しています。
まとめ
今回は、映画「竜とそばかすの姫」の酷評と子供に見せたくない理由を探ってみました。
音楽鑑賞のつもりで映画を見ると、面白いかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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