謎のポルトガルソーセージ料理「アリェイラ・デ・ミランデラ」の気になる味や値段は?

ポルトガル料理は、スペイン料理やドイツ料理に比べ日本人にはかなり印象が薄いイメージですよね?

近年の多国籍料理ブームの中で、テレビ番組の企画でも紹介され、話題となりつつあるのが、今回紹介するポルトガルソーセージ料理「アリェイラ・デ・ミランデラ」です!

この謎のポルトガル料理「アリェイラ・デ・ミランデラ」について気になる味や、値段について調べてみました!

(アイキャッチ画像提供元:https://jp.freepik.com/premium-photo/typical-portuguese-smoked-sausage-alheira-with-potato-chips-and-fresh-salad_13719749.htm)

スポンサードリンク
目次

ポルトガルソーセージ料理「アリェイラ・デ・ミランデラ」とは?

出典元https://jp.freepik.com/premium-photo/portuguese-smoked-sausages-alheira-on-wooden-stick_13719591.htm

「アリェイラ」とは、ポルトガルのソーセージ料理の一種で、「ミランデラ」とはその地方の名称であり、特にこのミランデラ地方のものが有名なのだそうです。

ソーセージといえば、豚肉や牛肉をミンチ状にして腸詰めにしたものが一般的ですよね。

ポルトガルソーセージも同じように豚肉の腸詰めが多く出回っているのですが、この「アリェイラ・デ・ミランデラ」には鶏肉やウサギ肉、鴨肉、猪肉、鹿肉など様々な獣肉が使われています。

そのため臭みを消すためにも、たっぷりのニンニクやクミンなどの香辛料をしっかりと効かせてあり、日本人には馴染みのない独特の癖や風味が感じられます。

肉や香辛料以外にも乾燥したパンを混ぜ込んであるので、豚肉や牛肉のソーセージのようなパリッとした歯応えはなく、フニャっとした柔らかい食感なのだそうです。

ジビエ肉ってことか!これは人によって好みが分かれそうな味だね!

ユダヤ人のために作られたソーセージだった

このソーセージ料理が生まれた背景として、ポルトガルの歴史が深く関わっています。

かつてのポルトガルではユダヤ人が多く活躍していたのですが、政治的な圧力によって15世紀末から強制的にカトリックへ改宗させる動きがありました。

その動きの中で、もともと豚肉を食べることを禁じているユダヤ人たちに、豚肉を使ったソーセージを食べさせることで改宗の証明をさせていたそうです。

これを回避するため、豚肉を食べることができないユダヤ人でも安全に食べることができる、鶏肉やウサギ肉などの食材を使ったソーセージが生み出されました。

https://www.m-portugal.jp/portugal_life/037.html

現在でも、この「アリェイラ・デ・ミランデラ」という料理はポルトガルを代表するソーセージ料理としてミランデラの土地に深く根付いています。

一般的には、ソーセージをボイルしたり、揚げ焼きにしてグリル野菜やフライドエッグなどを付け合わせにして食べることが多いそうです。家庭的でとてもシンプルな料理ですね。

ただのソーセージ料理じゃなく、ポルトガルの歴史の中で生まれた伝統料理だったんだね!一度は食べてみたいな!

「アリェイラ」は値段もお手頃なソーセージ!

国民的なソーセージである「アリェイラ」は、その材料を見ても中身にパンを混ぜ込んであることもあり、現地のスーパーでは1本1ユーロ(150円程)ぐらいで割と安価で売られているそうです。

レストランでも、付け合わせのグリル野菜やポテト、フライドエッグなどが付いて、5〜8ユーロ程で提供されています。ポルトガルではポピュラーな料理のようです。

ただ、この個性的なソーセージは日本では販売しているところが少なく、現地の物はネットショップでもお見えにかかることができませんでした。

ですが、最近ではスペイン料理やドイツ料理などと同様に、ポルトガル料理を提供する店も関東を中心に増えつつあり、話題になった「アリェイラ」以外にも魅力的なソーセージが数多くあります。

スポンサードリンク

種類も豊富なポルトガルソーセージ

出典元https://portugal-travel.jp/index.php/portugal_sausage/#%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%A9%EF%BC%88farinheira%EF%BC%89

ジビエ系の肉類を使った「アリェイラ」を含め、ポルトガルのマーケットでは様々な種類のソーセージが並んでいます。

その中でも代表的なポルトガルソーセージを一覧にまとめてみました!

  • チョリソ・・・・日本では辛いものが代表的だが、蜂蜜やナッツ入り、野菜入りなど様々な種類がある。
  • リングイッサ・・・チョリソより細くて長めのもの。唐辛子を効かせたものが多い。
  • ファリネイラ・・・豚肉の代わりに小麦粉を使用している。小麦粉以外にラードを使用しているものもある。
  • モルセラ・・・豚の血を混ぜ込んであり、色も黒っぽく独特な深みのある味わいが特徴的。
  • ブショ・・・ポルトガルの北東部で作られる骨入りのソーセージ。工程の最後でスモークされる。
  • サルピカオン・・・北部で作られている豚ロース肉を使用したもの。スライスするので分厚いハムのような見た目。

それぞれの味や特徴に合わせて、煮込み料理にしたり燻製にして香りを楽しんだりとアレンジも様々!

最近では肉類だけでなく、魚や野菜を使ったソーセージもあるそうで、バリエーションも豊富なようです。

日本ではまだまだ知られていないソーセージがたくさんありますね!他のポルトガル料理も気になるな〜!

最後に

今回はポルトガルソーセージ料理「アリェイラ・デ・ミランデラ」について、その味や特徴、値段などをまとめてみました。

  • 「アリェイラ・デ・ミランデラ」は鳥類の肉やウサギ肉などのジビエを使ったソーセージの料理
  • 「アリェイラ」は宗教上の理由で豚肉が食せないユダヤ人が考案したものだった
  • パンが練り込まれており、単価も安く庶民的なソーセージ食材として長く根付いている

ポルトガルで愛されているソーセージ料理は、歴史的な出来事や人々の生活の変化の中で作り上げられたものが多く、国を代表する食材であると感じました。

そして、ポルトガルソーセージ料理に興味を持った方は、是非ともご賞味ください!

最後までご視聴いただきありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次