世界には5,000以上の先住民族がいるとされますが、その中の「ピダハン族」という数百人の先住民族がアマゾンの奥地に暮らしています。
ピダハン族は他の部族とは異なる独特な言語や世界観を持ち、スティーブ・ジョブズをはじめ多くの著名人にも注目を浴びて紹介されているので普段どのような生活をして寿命はどれくらいなのか調査しました。
今回は、ピダハン族の暮らしや寿命と民族に魅入られた宣教師ダニエルが無神論者になったエピソードも併せて紹介しますのでぜひ最後までお読みください。
(アイキャッチ画像出典元https://meshi-atsu.com/?p=320)
ピダハン族の暮らしは原始時代のような狩猟採集生活

ピダハン族は狩猟採集民で、原始時代と同じような生活をしています!
食事は果物やナッツ・狩りや釣りで捕った獲物を食べますが、すぐに食べきってしまい備蓄はしません。
生活道具はカヌー・弓矢・ナイフ・鍋・フライパン・ヤシの葉の袋などを使用しますが、カヌーは近隣コミュニティーから手に入れています。
言葉はピダハン語という独特の言語を話し、「数」、「色」、「左右」など他の言語にみられる多くの要素が欠けています。

アクセントや声調を駆使していて、叫び声のように聞こえることもあるんだって
さらに、彼らには「過去」や「未来」の概念もありません。
「今」に生きる彼らは、その時にやりたい事をして生きています。
近親相姦は避ける傾向にあるようですが、セックスに対する社会規範も特にありません。
過去がないので自分たちのルーツを語る創世神話や神もなく、未来がないので先の心配をすることがないのは幸せですね。
鬱やパニック発作・慢性疲労など近代社会で生じている精神障害になることがない反面、死と隣り合わせですが笑顔が絶えない彼らは「今」を幸せに生きることができます。



ピダハン族は世界で最も幸福な部族だ



スティーブ・ジョブズが伝えたかった「今」を生きるの真の考え方を実践しているお手本民族なんだね!
ピダハン族の寿命は約45年!


ピダハン族の寿命は約45年です!
乳幼児の死亡率が高く、マラリアなどの病気で亡くなることもあり寿命は先進国より短くなります。
ちなみにピダハン族は昼夜問わず寝ますが、15分~2時間の睡眠しか一度にとりません。寝ている間に蛇などに襲われる恐れがあるからです。



ぐっすり寝るなよ、ヘビがいるから
ピダハン族を訪れた宣教師ダニエルは布教に失敗し無神論者に⁈
ピダハン族を訪れた宣教師ダニエル・L・エヴェレットは布教しようとしますが、「今」を生きる彼らは直接体験を重んじ興味を示さず「イエスの話は私たちに必要ない」と言われてしまいます。



で、おまえはいつイエスに会ったんだ?



会ったことはないよ



会ったこともないやつのことをどうして信じるんだ?



・・・
ダニエルは彼らと暮らすうちに神や宗教を信じなくとも彼らは十分に幸せに生きていけるのだと考え改めます。
そればかりでなく、感化され自身も無神論者へ変わるとともに言語学者になって彼らの生活を本に著し世界に伝えたのでした。
ピダハン-「言語本能」を超える文化と世界観 ダニエル・L・エヴェレット(著)、屋代 通子(翻訳)
みすず書房から出版されている著書はamazonでも入手できます。興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、ピダハン族の暮らしや寿命を調査!訪れた宣教師が布告に失敗後自ら無神論者へ転身⁈を解説しました。
- ピダハン族は狩猟採集民で、カヌーや弓矢を使用し捕った獲物や果物などを食べ生活している。
- 近代医療のないピダハン族の寿命は短く約45年。
- 言語や世界観が独特で「今」を幸福に生きることができるピダハン族は、宣教師をも魅了し無神論者へと変えた。
自動車やiPhoneがあって便利な私たちの生活と、物質的には恵まれないけど心は満たされているピダハン族の生活とでは、どちらが幸せなのでしょうね??
最後までお読みいただきありがとうございました。
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