2022年上半期の第167回直木賞候補作品が発表されました。
今年は5作品がノミネートされています。
直木賞と言えば、『純文学の芥川賞』とは異なり、『大衆小説』のイメージが強いですが、今年のノミネート作品は、どんな作品なのでしょう。
どなたでも読みやすい、オススメの本を3つに絞って紹介します。
(アイキャッチ画像https://www.hmv.co.jp/news/article/220617109/)
直木賞って何?2022年のノミネート作品は5つ!

「直木賞」は通称で、正式には「直木三十五賞(なおきさんじゅうごしょう)」です。
単行本や新聞・雑誌として出版された大衆小説の中で最も優秀な作品に贈る賞として、1935年に芥川賞(芥川龍之介賞)とともに創設されたものです。
今回のノミネート作品は、以下の5つです。
・絞め殺しの樹
・夜に星を放つ
・爆弾
・女人入眼
・スタッフロール

5冊もあるんじゃ、どれを読もうか悩むよ。
芥川賞候補作品おすすめ①「夜に星を放つ」窪美澄
それでは、2022年芥川賞にノミネートされている作品5つの中から、どなたでも読みやすい内容のものを紹介します。
まずは、「夜に星を放つ」です。
あらすじ


コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。
学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」
父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
(amazon bookより引用)
(画像元https://www.amazon.co.jp/dp/4163915419?tag=neyneyv2-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1)
短編集なので長編が苦手な人におすすめ!
こちらの作品は、以下の5つの物語で構成されている短編集です。
・真夜中のアボカド
・銀紙色のアンタレス
・真珠星スピカ
・湿りの海
・星の随に
短編集になると1つの物語のボリュームも抑えめなので、長編が苦手!という方でも読みやすいです。
また、コロナや婚活アプリといった、聞き馴染みのある題材も扱われています。
今では、私たちも同じ状況で生活してるので、取っつきやすいですよね。
このような環境下で、もがき苦しむ人間の恋愛模様が描かれた作品となっています。



知っている題材のものなら読みやすそうね。
芥川賞候補作品おすすめ②「爆弾」呉勝浩
続いては、ハラハラした気分を味わうことができるこちらの作品です。
あらすじ


些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。
まさか、この男“本物”か。
さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。
(amazon bookより引用)
(画像元https://www.amazon.co.jp/dp/4065273471?tag=neyneyv2-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1)
会話ベースで書かれていて読みやすい!
「爆弾」は、取調室内で行われる、連行された男と警察の対話でほとんど書かれています。
急に別の場所に場面が変わるということも無いので、読んでいくうちに分からなくなって、最後まで読むのを諦めてしまうなどといった心配もありません。
むしろ、
これらが言葉巧みに表現されています。
どんどん引き込まれてしまうこと間違いなしです!
スポンサードリンク芥川賞候補作品おすすめ③「スタッフロール」深緑野分
最後は、裏方の仕事にフォーカスしたこちらの作品です。
あらすじ


戦後ハリウッドの映画界でもがき、爪痕を残そうと奮闘した特殊造形師・マチルダ。
脚光を浴びながら、自身の才能を信じ切れず葛藤する、現代ロンドンのCGクリエイター・ヴィヴィアン。
CGの嵐が吹き荒れるなか、映画に魅せられた2人の魂が、時を越えて共鳴する。
特殊効果の“魔法”によって、“夢”を生み出すことに人生を賭した2人の女性クリエイター。
その愛と真実の物語。
(amazon bookより引用)
(画像元https://www.amazon.co.jp/dp/4163915184?tag=neyneyv2-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1)
映画関連の仕事に興味がある人にもオススメ!
アニメでも最近は、ある職種に着目してどういったことをしているのかをリアルに描く内容のものが増えています。
「スタッフロール」は、映画制作の中のCGクリエイターにスポットライトを当てた作品。
CGの分野ではどのような役割の人がいて、映像化が実現されていくのかを知ることもできます。
また、CGクリエイターとして働く葛藤も描かれていて、リアリティもあります。
裏方の仕事は実際に働いている人しか分からないので、勉強にもなりますね。



確かに裏方の仕事って気になる。
まとめ・【直木賞2022】ノミネート作品から読書苦手な人にオススメの本を紹介!
2022年前半直木賞候補作品の候補5作品のうち、オススメの本を3作品選んでみました。
それぞれ、とても面白そうな本だと思います。
この機会に、一度読んでみられてはいかがでしょうか?
選考委員会は、7月20日に開催されます。
どの作品が受賞するのか、楽しみです。
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