みんなが楽しみなはずの長期休暇ですが、中には

長期休暇が怖い…
と感じる人も少なからずいるようです。
本来であればうれしいはずの休暇が、どうして怖いと感じてしまうのでしょうか?
さらに、長期休暇の充実した過ごし方についてもご紹介します。
長期休暇はなぜ怖い?世間の声
TwitterやYahoo!知恵袋から、みんなが長期休暇のどんなところが「怖い」と感じているのか、まとめてみました。
生活リズムが崩れて休み明けの反動が「怖い」
長期休暇では、たくさん寝てしまったり、昼夜逆転してしまうなど、生活リズムが崩れがちになります。
その分、休み明けに本来のリズムを取り戻すのが大変になりますが、それが分かっているからこそ、怖いと感じるようです。
さらに、仕事をしている社会人は、休み明けに仕事が溜まってるので、その対応を想像してしまうから怖いと感じるようです。
この「怖い」という感情は、休みそのものが怖いというよりは、休み明けの反動に対して怖さを感じているようですね。
時間がありすぎて「怖い」
大学生や社会人の長期休暇は、高校までのものとは違い、宿題などの課題はないし、受験勉強などもないので、自由に過ごすことができます。
自分で自由に選択できるからこそ、「せっかくの休みだから何かすべきだ」「他の人は旅行に行ったりして充実しているから自分も何かしないと」と義務感や焦燥感を感じてしまいます。
一方で、「何もしたくない」「やる気が起きない」という気持ちもあり、この相反する2つの気持ちによって、モヤモヤしてしまいます。
エスカレートすると、「だらだら過ごしてしまう自分はダメな人間だ」と自分を責めたり、何もしないことに罪悪感を感じてしまうことになります。
休みの度にネガティブになってしまうと、長期休暇が来るのが怖いと感じてしまいますよね。
この場合の「怖い」は、休みそのものが怖いと感じていると言えます。
しかも、長期休暇が「怖い」と感じることは、なかなか周囲の人から共感を得にくい様子。
相談しても「何で?何かしなよ!もったいない」と言われてしまいます。
この悩みは他の人には理解されにくく、一人で抱え込んでしまう人も少なくないようです。
長期休暇なのに何もしたくない!やる気が出ない3つの原因


休みの日に「何かやろう」と思う一方で「何もしたくない」と感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
やる気がでない理由について、調べてみたところ原因は大きく分けて3つあるようです。
- やる必要性を感じない
- 何をすれば良いのか分からない
- そもそも人間は「やる気がない」のが普通
①やる必要性を感じない
人は「やることで報酬が得られる」「やらないと損をする」といった必要性を感じないと、やる気が起きません。
せっかくの長期休暇だから「旅行しよう」「キャンプに行こう」「ダイエットしよう」「資格をとろう」「バイトしよう」と考える人は多いです。
しかし、目的が漠然としていたり、実は本当に自分がやりたいことではないと、やる必要性を感じることができず挫折していまいます。
「それをやることでどんなメリットがあるか?」
「それをやらないとどんな後悔をするか?」
をノートに思いつく限り書き出してみましょう。
それぞれ明確になると、必要性があるかの判断ができるので、やる気が芽生えて行動できますよ。
②何をすれば良いのか分からない
人は何かを始める時、ゴールするまでの道が明確で分かりやすければ、スムーズに取り掛かることができます。
一方で、何をすべきか分からないと、やり方を考えなければならず、不安が生じてストレスを感じてしまいます。
例えば、長期休暇で「旅行に行きたい」と思っている人がいたとして、旅行に慣れている人は難なく行動にうつせますが、旅行が不慣れな人は、切符やホテルの予約、電車の乗り換えや飛行機の乗り方など、分からないことが多すぎてやる前から面倒に感じてしまいます。
もし長期休暇中にやりたいことがあるのであれば、ゴールとその方法を明確にするのがオススメです。
悪い例は、ゴールが漠然としていますし、何をしたらいいのか不明瞭ですよね。
良い例は、ゴールもその道筋も数値化されていて明確であり、その分、取り組むハードルが下がります。
何をやれば良いかがはっきりとイメージすることで、「何もせずに休暇が終わった」を避けられますよ。
③そもそも人間は「やる気がない」のが普通
人間は、やる気がない状態が普通です。
面倒なことはやりたくないし、必要がなければやらなくても良いと思うのは当然です。
やる気は、自然に生まれるものではなく、脳の大脳基底核が活性化することで生じるもの。
この大脳基底核は、ただぼんやりと過ごしているだけでは活性化されず、「これをやると良いことがある」という報酬がないと活性化してくれません。
さらに、やる気と運動には密接な関係があり、身体を動かすことで、大脳基底核が刺激されて活性化されるともいわれています。



てっきり「やる気=性格の問題」と思っていましたが、脳の働きや運動によって引き起こされるものなんですね。
長期休暇なのにやる気が出ないのは、やる気のスイッチが入ってないだけであって、「自分はダメな人間だ」と責める必要は全くないということです。
つまり、脳を刺激して、やる気のスイッチを入れることができれば、誰でも充実した休日を過ごすことができると言えます。
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できることなら、なんとなく過ごして後悔するよりも、有意義で充実した長期休暇を過ごしたいですよね。
長期休暇で「5つのやるべきこと」と「3つのやらない方が良いこと」をそれぞれご紹介します。
長期休暇でやるべき5つのこと
規則正しい生活
休みの日はつい多く寝すぎたり、遅くまで起きて昼夜逆転になったり、生活リズムが崩れがちです。
生活リズムの乱れによって、身体が思うように動かなくなり、思考力や判断力が鈍ってしまいます。
休日であっても、睡眠時間は普段の+2時間程度までにしておきましょう。
朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びるのもオススメです。
体内時計がリセットされるので、これだけでも習慣化すれば、昼夜逆転を防げますよ。
軽い運動
身体を動かすことで、脳内で「ドーパミン」や「β-エンドルフィン」という神経伝達物質が分泌されます。
これらの物質は、やる気を引き起こしたり、高揚感や幸福感を得ることができるとされています。
ジョギングや散歩、ストレッチやヨガなど、身体を動かしてやる気を引き出しましょう。



ずぼらな私は、朝起きたらそのまま布団の上でストレッチをするようにしています。
きついことをする必要はなく、無理なく続けられることがポイントです。
続けること=習慣化は自己肯定感を高める効果もあるとされています。
小さな目標から始める
「せっかくの長期休暇だから何かしよう」と思うほど、例えば旅行などの労力を使うことをイメージしがちです。
しかし、壮大な目標を立ててしまうと、その分取り組むのが億劫になってしまいます。
さくっと取り組みやすいような小さな計画から立てることをおすすめします。
自分がこれならできると思えるくらいの小さな目標でOKです。
たとえ小さな目標でも達成すれば自信につながり、自信がつけば、もっとやろうという気持ちが自然と湧いてきます。
ちなみに、どうしても何もしたくないという日もありますよね。
そんな時は「何もしないことを計画する」のもオススメです。
無計画に何となくだらだらと過ごすのは、あとで後悔することになるので避けた方が良いですが、この場合は自分で状況をコントロールした上で目標達成しているので、後悔することにはなりません。
ちょっぴり新しいことをやってみる
長期休暇中はちょっとだけ新しいことをやってみましょう。
- 通ったことのない道を歩く。
- 近所の行ったことのない街や店へ行く。
- 読んだことのないジャンルの本を読む。
といった、少しドキドキするようなことです。
メンタリストのDaigoさんによれば、休日に新しい行動を取ると「創造性が高まる」「感情のコントロールがうまくなる」「共感能力が育つ」といった効果があるそうです。
参考元:https://daigoblog.jp/howtospend-holiday/
私も休日、普段通らない道を歩くようにしたところ、「ここにお店があったんだ」といったような、新たな発見があり、何もしない休日よりも満足感がぐんと高くなりました。
全く未知のものをやるのは不安だし億劫ですが、普段の日常をちょっと飛び出すくらいはできそうですね。
考える前にちょっと手をつけてみる
やる前に色々調べたり考えているうちに、不安や面倒になって結局やらないということがありますよね。
あれこれ考える前に、手をつけちゃいましょう。
人のやる気は、脳の大脳基底核の淡蒼球(たんそうきゅう)という部分が活性化することで生じると言われています。
ここを活性化させるためには、行動あるのみ。
つまり、「やる気が出ないから行動できない」のではなく、「行動しないからやる気が出ない」といえます。
「5分だけやる」「5ページだけ読む」など、少し動くだけで、脳のエンジンがかかってやる気が出てきます。
そのうち「いつの間にか30ページ読んでいた」といったように、やる前では想像できないほどあっさり行動できるものです。
長期休暇でやってはいけない3つのこと
周囲と比べる
SNS等で「GWに旅行した」「人気のスポットでデートした」などの話題を見ると、みんなは充実した休みを過ごしているのに、自分は何もしてないと感じてしまいますよね。
周囲と比較して自分を責めてしまうと、自己肯定感を下げ、やる気を失うことになってしまいます。
SNSやネットの情報は、何か目的を持って使う分には良いですが、だらだら何となく見たり、人と比較するために使うのはやめておきましょう。
「周りの人がやっているから私もやらなきゃ」ではなく「本当に自分がやりたいこと」「自分にとって快適なこと」をした方が有意義な休日を過ごせます。
自分を責める
だらだらしてしまう自分を責めるのはNGです。
自分を責めることは、自信ややる気を失い、ますます行動できなくなっていまいます。
人間は本来、面倒くさがりでやる気のない生き物です。
差し迫った理由や報酬がない限り、やらずに済むのならやりたくないと思う生き物。
しかも脳の働きによって、人間は「変化を恐れる」ようになっています。
新しいこと=変化=危険であり、生きるためには危険を避ける必要があります。
やる気が出ないのが通常なのであれば、自分を責めても仕方がないですね。
だらだらしたくなる自分を認めましょう。
むしろ開き直って「今日は何もしない」と決めるのもオススメです。
意図的にだらだらすることで、自分で決めた目標を達成することになるので、何となくだらだらするよりも後悔や罪悪感を軽減できます。
完璧にやろうとする
何かを始める時、なるべく失敗はしたくないし、できるだけ完璧に物事をこなしたいですよね。
でも完璧主義がエスカレートすると、物事に取り組むのが怖くなって、やる前に挫折してしまいます。
完璧な人間はそもそもいませんし、人は失敗を積み重ねて成長していくもの。



予定通りにいかなくても「そんな日もあるよね」と開き直りましょう。
上手くいかなかったら「失敗という経験をゲットした」と前向きに考えてみてください。
自分にやさしくすることで、不安や恐怖感を感じずに物事に取り組めますよ。
まとめ
長期休暇が怖いと感じている人は意外と多いようです。
休み明けの反動が怖いと思う人はもちろん、休みそのものが怖いと思う人も少なくありません。
何かしないといけないという焦りと、何もしたくないという無気力さから、長期休暇そのものがストレスになってしまいます。
ご紹介した休暇の過ごし方は、いずれも特別なことではなく、どれも少しの意識を変えるだけでできそうですね。
休暇が楽しみと思えたり、充実したお休みを過ごすきっかけになればうれしいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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