炭治郎たちの日輪刀が傷ついたとき、手入れしてくれているのが刀鍛冶の人たちです。
彼らが住んでいるのが『刀鍛冶の里』と呼ばれ、そこには沢山の刀鍛冶が住んでいます。
里の場所を知っているのはお館様である産屋敷耀哉だけで、場所の特定を防ぐために鴉が道案内をしながら隠(かくし)に運ばせ、一定の距離で次の隠へ引き渡すリレー形式にする徹底ぶりです。
ですがある日、いきなり上弦の鬼に襲撃されてしまいます。

上弦の鬼の襲撃シーンは結構ホラーだったよ…
本記事では、
・なぜ里の場所がバレたのか
・誰が場所を突き止めたのか
・刀鍛冶の里にはどんな人がいるのか
について解説していきます。
(アイキャッチ画像出典元:https://times.abema.tv/articles/-/10014501)
刀鍛冶の里はなぜバレた?


刀鍛冶の里が見つかってしまった理由。
実は、原作でも明らかにはなっていません。
ですが、里を探索した可能性のある鬼が3人います。
誰がどのように里を発見したのでしょうか。
刀鍛冶の里とは
遊郭編で壊れた日輪刀がなかなか届かず不安になる炭治郎。
蝶屋敷の女の子に新しい刀が届いていないか尋ねますが、届いていたのは刀鍛治の鋼鐵塚(はがねづか)からの怒りの手紙のみ。


炭治郎は直接鋼鐵塚に会うために、『刀鍛冶の里』へ向かうところから物語は始まります。
里の場所は無惨に探索されないよう巧妙に隠されていて、炭治郎は耳と目隠しをして隠(かくし)の人におぶさって連れていかれました。



炭治郎は鼻が利くから、鼻も塞がれたよ
数人の隠たちによって運ばれた炭治郎。
隠の人たちも自分の通るルートしか知らず、里までの道を知るのはお館様だけのようです。
産屋敷邸も同じく巧妙に隠されているようですが、いったいどうやって隠しているんでしょうね。
このようにしっかりと隠されているはずの里が、上弦の鬼・玉壺と半天狗によって襲撃されてしまいます。
どうして刀鍛冶の里は見つかってしまったのでしょうか。
考えられる3つの可能性を、ひとつずつ解説していきます。
1.上弦の伍・玉壺の血気術
今回刀鍛冶の里を襲撃してきた張本人、玉壺の血気術によって発見された説で、最も有力とされています。
玉壺は自ら生み出す壺の中を瞬間移動することができます。
壺は様々な場所に配置しておくことができるので、見つかることなく探索に成功したのではないでしょうか。
また、漫画12巻の98話にてこのようなセリフがあります。
無惨様‼
私は違います!貴方様の望みに一歩近づくための情報を私は掴みました
ほんの今しがた…
漫画『鬼滅の刃』12巻第98話より
この時点では情報が確定しておらずハッキリとした内容は語られていませんが、この後すぐ半天狗と共に襲撃しています。
このことから、刀鍛冶の里を見つけたのは玉壺ではないかと言われているようです。
2.鳴女の血気術
鳴女(なきめ)はもともとは無惨の側近で、琵琶(びわ)を操る女鬼です。


無限城への案内役であり、招集がかかった時に鬼たちを集結させています。
無惨によるパワハラ会議は有名ですね(笑)
その会議へ毎回連れていくのと、無限城の管理が鳴女の仕事です。
鳴女には無限城と言う空間管理と鬼を転送する能力の他に、無限城外の探索する能力も持っています。
恐らくその能力で刀鍛冶の里を見つけたのではないかと言われているのですが、この説には問題があります。
鳴女が探索能力を身に付けたのは、上弦の肆になってからの可能性が高いのです。
元々鳴女は上弦でもなければ下弦の鬼ですらありませんでした。
鳴女が上弦になったのは、半天狗の死亡が理由です。
十二鬼月の力を持たないうちから、巧妙に隠された刀鍛冶の里を探索するのは無理なのではないでしょうか。



確かに探索ができるならもっと早く見つかってるよね
このことから鳴女が里を見つけるのは難しいのではないかと、私は思います。
3.上弦の新陸・獪岳による密告
最後は上弦の陸・妓夫太郎の死後、新たに上弦の座に就いた獪岳(かいがく)による密告説です。


元々鬼殺隊に所属していたことから密告したのでは?と言われる声もありますが、そもそも鬼殺隊ですら里の場所を知らされていないので、獪岳が知っている可能性はとても低いと思われます。
意外とあっさり出番を終えてしまったので、何か大役を担ってほしかったですが、残念です。
実は善逸の兄弟子だった⁉
獪岳と善逸は、同じ師匠をもつ兄弟弟子です。


二人は師匠である桑島慈悟郎から認められ雷の呼吸の継承者となりますが、獪岳は弱虫の善逸と同じ扱いを受けることに不満を抱いていました。
その後、上弦の壱・黒死牟と出会い獪岳は鬼となってしまいました。
責任を取るため桑島は切腹するという悲しい結末を迎えます。



鱗滝さんも、禰豆子が人を襲ったら腹を切ると言っていたな…
獪岳の生い立ちや善逸との関係も気になりますが、今回の件については残念ながら関係なさそうです。
スポンサードリンク上弦の鬼の襲来
刀鍛冶の里に上弦の鬼が来たのは、突然でした。


炭治郎と共にいたのは霞柱・時透無一郎です。
ですが、柱である無一郎ですら気づかずに上弦の肆・半天狗に遭遇します。
この時の二人の表情が、突然さを物語っていますね(笑)
刀鍛冶の里を襲撃したのは、上弦の肆・半天狗と上弦の伍・玉壺です。
上弦の肆・半天狗


半天狗は血気術で分裂する能力を使い、切られると若い姿の鬼へと分裂していきます。
鬼は分裂するごとに喜・怒・哀・楽と分かれていき、それぞれ性格が違います。
空喜(うろぎ)


羽と爪を持つ姿が特徴的で口から超音波を出し攻撃してくる。
爪による攻撃はとても速く、金剛石をも砕く威力があるという中・近距離型。
積怒(せきど)


三体に指示を出す司令塔。
錫杖を使い雷を操る。
その威力は絶大で、雷撃を食らった禰豆子が失神してしまうほどの威力がある。
哀絶(あいぜつ)


十文字槍を使う接近型で体術が得意。
可楽(からく)


団扇(うちわ)による攻撃を繰り出す遠距離型。
その威力は建物を倒壊させるほど絶大で打撃技もあり、蹴りで禰豆子の腹を貫通させる威力を持つ。
憎珀天(ぞうはくてん)


積怒が「空喜」「哀絶」「可楽」を吸収して生まれ、少年のような姿になる。
舌ではなく背中の太鼓に「憎」の文字が刻まれ、叩くことで「積怒」「空喜」「哀絶」「可楽」の血気術をより強力に使うことができる。
木の龍を生み出し、広範囲の攻撃を繰り出す。
恨の鬼(こんのおに)


舌に「恨」の文字が刻まれ、巨大化する事ができる。
本体を隠すための血気術のようで、そのほかの能力は特になし。
半天狗の本体
本体は『怯』と言う非常に小さい鬼です。


怖がりですばしっこく、指一本程度の首は非常に頑丈です。
炭治郎・玄弥ともに初手では首を切り落とすことはできませんでした。
最後は第一段階まで研ぎ終えた縁壱の刀を使い、ヒノカミ神楽『円舞一閃』でとどめを刺しました。


上弦の伍・玉壺


壺の中にいる鬼で、身体からは手が何本も生え、目が口になったり額と口に目があったりと非常に気味の悪い見た目をしています。
手から壺を生み出し、その中を移動することができます。
水に関する血気術を使い、無一郎を翻弄しました。
血気術 | 技の効果 |
---|---|
千本針魚殺(せんぼんばりぎょさつ) | 壺から生み出された金魚のような生物から繰り出される攻撃。毒の仕込まれた針無数に飛ばす。 |
水獄鉢(すいごくばち) | 壺から水の鉢を作り出し、中に閉じ込める技。水で出来ているため、切るのが難しい。 |
蛸壺地獄(たこつぼじごく) | 巨大な蛸の足で攻撃。弾力性が強く、威力が高い。 |
一万滑空粘魚(いちまんかっくうねんぎょ) | 一万匹の鋭い牙を持つ魚を使った広範囲の攻撃。切ると毒をまき散らす。 |
神の手(かみのて) | 完全体による威力もスピードも増した攻撃。拳で触れたものは全て鮮魚になる。 |
陣殺魚鱗(じんさつぎょりん) | 鱗によって自由自在に繰り出す攻撃は予測不可能。当たれば致命傷になる技。 |
歪んだ芸術性
本人は芸術家を名乗っていますが、その感性はとても歪んでいます。


5人の刀鍛冶を使った作品に自慢げに紹介する様子は常軌を逸しています。
この作品を”鍛治の断末魔”と名付けこのように説明しました。
ご覧くださいまずはこの手!
刀鍛冶特有の分厚い豆だらけの汚い手を
あえて!私は前面に押し出しております(中略)
さらに刀を刺すことにより”鍛治”らしさを強調しております
漫画『鬼滅の刃』13巻第111話より
この火男の面も無常観や不条理を表現するために残しました
この後さらに極めつけと称して鍛治に刺さった刀を捻ります。
なんと鍛治たちはまだ生きていて、その叫び声も断末魔と言う作品の一部だというのです。
玉壺と対峙しているのが炭治郎だったら、我を忘れて切りかかっていたと思います。
怒りはあれど冷静に状況を判断し戦える無一郎だったからこそ、玉壺を倒せたと言えます。
刀鍛冶の里の人たち
刀鍛冶の里の人は大人から子供までみんなひょっとこのお面をつけています。
お面をつける理由は特に語られていませんが、
・ひょっとこは火男と書き、刀鍛冶の象徴として付けている
・顔を火傷から守るため
・鬼に素顔を見せないため
ではないかと思います。
重要人物
鬼殺隊の日輪刀は里にいる鍛治たちが手入れしています。
個人の能力に合わせて様々な種類の刀を研いでくれていますが、それぞれ担当があり、必要に応じて入れ替わったりするようです。
顔 | 名前 | 性格 | 担当した鬼殺隊 |
---|---|---|---|
![]() ![]() | 鋼鐵塚蛍(はがねづかほたる) | 刀への情熱・腕はすごいが、些細なことですぐに癇癪を起こす。 | 竈門炭治郎 |
![]() ![]() | 鉄穴森鋼蔵(かなもりこうぞう) | 鉄井戸さんから無一郎の担当を引き継ぐ。穏やかな性格だが、伊之助に刀を削られた時は激怒した。 | 嘴平伊之助・時透無一郎 |
![]() ![]() | 鉄地河原 鉄珍(てっちかわはら てっちん) | 里の長。 鋼鐵塚の名付け親であり、甘露寺・胡蝶の独特な刀を作る腕前の持ち主。 | 甘露寺蜜璃・胡蝶しのぶ |
![]() ![]() | 鉄井戸(てついど) | 生前は無一郎をとても心配していた。 | 時透無一郎 |
![]() ![]() | 小鉄(こてつ) | 優れた分析力を持つが、それ故に自身の技術力の低さに落胆する。炭治郎へ鬼畜な訓練を課す。 | なし |
個性豊かなメンバーがそろっていますが、一貫して刀鍛冶という仕事に誇りを持って取り組んでいます。
鬼の攻撃を受けながらも刀を研ぐことをやめなかった鋼鐵塚さんには、狂気すら感じるほど。
この時初めて素顔が明らかになりますが、そのイケメンっぷりは話題になりました(笑)
まとめ
巧妙に隠された刀鍛冶の里。
今回は何故里が襲撃に合ったのか解説しました。
公式では明らかではないが、玉壺の血気術によって探索された可能性がある
というのが私の見解です。
刀鍛冶の人たちも上弦の鬼たちもクセのあるキャラがとても多く、見どころ満載だと思います。
そして遊郭編放送後に、待望のテレビアニメ化が発表もされました。
また迫力ある映像に期待できますね。
人気キャラクターの時透無一郎・甘露寺蜜璃の活躍も楽しみです。
今後も鬼滅の刃から目が離せません!
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