世界中でブームを巻き起こしている「鬼滅の刃」
漫画はすでに最終回を迎えていますが、現在もアニメは放送中です。
アニメではその映像の綺麗さが評判で、漫画ではモノクロだった炭治郎たちの技が色鮮やかに描かれています。
鬼殺隊の使う「呼吸」
今回は炭治郎が使っている「日の呼吸」と「ヒノカミ神楽」の関係について解説していきます。
(アイキャッチ画像出典元:https://spice.eplus.jp/articles/287561/images/965700)
日の呼吸とヒノカミ神楽の関係性
まずは「日の呼吸」についてです。
日の呼吸はずっとヒノカミ神楽と呼ばれていて、アニメから観ていた私はずっと「火」の呼吸だと思っていました(笑)
炭治郎が柱の胡蝶しのぶにヒノカミ神楽について尋ねたとき、炎の呼吸を「火」の呼吸と呼んではいけないと教えられたのと、刀が燃え上がる描写と火の中を舞うヒノカミ神楽が印象的だったので、火の呼吸だと思った人は他にもいるはず。
その理由は煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)の死後、父・煉獄槇寿郎の言葉によって全ての呼吸は「日の呼吸」が元になり生み出されたことがわかります。
槇寿郎はこの時、
全ての呼吸が”日の呼吸”の後追いに過ぎない
”日の呼吸”の猿真似をし劣化した呼吸だ
火も水も風も全てが‼
漫画「鬼滅の刃」8巻第68話より
と語ります。
「日の呼吸」とは何なのか
なぜ炎の呼吸を「火」の呼吸と言ってはいけないのか、解説していきます。
日の呼吸とは
日の呼吸はもともと戦国時代に継国縁壱(つぎくによりいち)によって編み出されたもので、鬼殺隊の柱たちが使う5つの「呼吸」は日の呼吸を元にしたものです。
そのことから「日の呼吸」は始まりの呼吸と言われています。
「炎」「水」「雷」「風」「岩」の呼吸は、すべて「日の呼吸」が元になり編み出されたもの
日の呼吸を編み出した縁壱は、鬼殺隊としてすべての元凶である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)をあと一歩のところまで追い込んだ凄腕の剣士です。
とどめを刺せなかったうえに鬼舞辻と共にいた珠世(たまよ)という鬼を逃がしてしまったこと・兄の巌勝(みちかつ)が鬼になってしまったことが原因で鬼殺隊を追放されてしまいます。
ここまでの功績を残しているのにすごい責められようですが、それほど人間にとって鬼舞辻無惨は恐ろしい存在だったんですね。
このことがきっかけで鬼舞辻は「日の呼吸」の使い手を根絶やしにしようとしたのです。
鬼の攻撃から身を守るために「日の呼吸」を同じ発音の「火の呼吸」と言ってはいけなかったんですね。
実際に私もアニメを観て”ヒ”という発音を聞いて”日”と”火”の区別がつかなかったので納得です。
ヒノカミ神楽との関係性
縁壱は炭治郎の先祖・炭吉を助けたことがきっかけで友人となり、のちに日の呼吸の型を披露します。
その型と縁壱の付けていた耳飾りを後世に伝え続けると約束し、受け継がれていったのがヒノカミ神楽です。
炭吉は縁壱の日の呼吸の型を見て覚え、それを炭治郎が受け継ぐ何百年もの間少しも間違うことなく12の型すべてが継承されました。
見て覚えることもすごいですが、それを間違えずに神楽として伝え続けるのもとてもすごいですよね。
剣術の型とではなく神楽として伝えられたのは、剣を振るう縁壱が人ではなく精霊のように綺麗に見えたからだそうです。
日の呼吸13の型とは
竈門家に受け継がれたヒノカミ神楽(日の呼吸)は全部で12の型でした。
13の型があることを炭治郎が知るのは、漫画21巻第180話・千寿郎の手紙を読んだ時です。

13の型について考えるうち、炭治郎はあることに気づきます。
それは、『円舞(えんぶ)』と『炎舞(えんぶ)』という同じ音の技名であること、父・炭十郎が夜明けまで神楽を舞い続けたこと。
そして戦闘中に無惨の体を見て炭治郎は確信します。
恐らく十二の型は繰り返すことで円環を成し、十三個目の型になる
漫画「鬼滅の刃」22巻第192話より
ヒノカミ神楽の1~12の型を繋げ、無惨の体を繰り返し刻み続けながら太陽の光に当てることで倒すという地獄のような戦い方に、歴代の柱達も自信を無くしたそうです。
少年漫画によくある一撃必殺‼という感じではなく、お互い削りあうような技ですね。
今まで鬼殺隊が何百年も倒せなかったというのも、無惨のこの強さを見れば納得です。
スポンサードリンク日の呼吸 技一覧【1~12の型】
13の型に繋がる、1~12の型の型についても解説します。
1.円舞(えんぶ)

炭治郎が初めて使ったヒノカミ神楽がこの円舞です。
那田蜘蛛山で下弦の伍・累(るい)との戦闘で追い込まれたときに繰り出しました。
アニメでも映像が美しく、ファンの間でも好評のシーンです。
2.碧羅の天(へきらのてん)

初めて使用したのは無限列車で下弦の壱・魘夢(えんむ)との戦闘です。
刀を両手で持ち、円を描き魘夢の硬く巨大な頸の骨を切りました。
こちらは劇場版・アニメどちらも放送されていて、迫力ある映像で圧巻です。
3.烈日紅鏡(れつじつこうきょう)

遊郭で上弦の陸・堕姫(だき)との戦いで繰り出しました。
∞を描き鋭い斬撃を放ちます。
4.灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)

こちらも堕姫との戦闘から使用し、体を回転させながら繰り出す斬撃です。
切られた相手は灼けるような痛みを受け、回復速度も落ちます。
5.陽華突(ようかとつ)

刀鍛冶の里で、上弦の肆・半天狗(はんてんぐ)に繰り出しました。
ヒノカミ神楽唯一の突き技で、鋭い斬撃です。
6.日暈の龍・頭舞い(にちうんのりゅう かぶりまい)

半天狗戦で使用し、龍が舞うように相手に近づき斬撃を繰り出します。
この技も敵の回復速度を遅らせる効果があります。
7.斜陽転身(しゃようてんしん)

無限城で上弦の参・猗窩座(あかざ)との戦闘で使用。
炎をまとい宙返りしながら、横に斬撃を繰り出します。
この戦いで炭治郎は覚醒し、透き通る世界という無我の境地に到達します。
8.飛輪陽炎(ひりんかげろう)

猗窩座との戦いで使用。
剣先を陽炎のように揺らしながら切る斬撃です。
9.輝輝恩光(ききおんこう)

半天狗戦で使用しました。
渦を巻きながら突進する斬撃です。
10.火車(かしゃ)

堕姫戦から使用し、相手の後ろに回り込み切り付ける斬撃です。
11.幻日虹(げんにちこう)

堕姫戦から使用。
唯一の回避技で、体をひねりながら高速で回転し攻撃をかわします。
そのまま攻撃にも繋げられる技です。
12.炎舞(えんぶ)

堕姫戦から使用。
二連撃技で炎をまといながら切り付けます。
炭治郎オリジナル技【円舞一閃】

ヒノカミ神楽・円舞に、善逸の霹靂一閃からヒントを得て生み出した炭治郎オリジナルの技です。
半天狗との対決で追い込まれた炭治郎がふと善逸の言葉を思い出します。
雷の呼吸って、一番足に意識を集中させるんだよな
自分のさ、体の寸法とか
筋肉の一つ一つの形ってさ
案外きちんと把握できてないからさ「それらすべてを認識してこそ本物の”全集中”なり」って
漫画「鬼滅の刃」15巻125話より
俺の育手のじいちゃんがよく言ってたなあ
善逸の言葉を思い出して雷の呼吸の動きをとっさに使おうとするのですが、強敵に追い込まれて負傷しているのに、一度も試したことない技を繰り出すのもすごい勇気ですよね(笑)

炭治郎と善逸の必殺技コラボがめっちゃかっこいい‼
まとめ
この記事では、鬼滅の刃に出てくる日の呼吸13の型とヒノカミ神楽の関係性について解説しました。
以下、まとめです。
- 日の呼吸とは「始まりの呼吸」と呼ばれ、継国縁壱が編み出したもの
- 日の呼吸13の型は、1~12の型を繰り返すことで13個めの型になる
- 縁壱が竈門家の祖先・炭吉に見せた日の呼吸の型が、ヒノカミ神楽として受け継がれてきた
漫画はすでに最終回を迎えていますが、アニメでは現在遊郭編が放送されています。
漫画よりも更に迫力があり繊細な映像で楽しめるので、ぜひ最終話までアニメ化してほしいですね。
漫画が終わってもまだまだ冷めない「鬼滅ブーム」に、今後も目が離せません!
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