北海道で恐れられている1頭の怪物ヒグマがいます。
牧場で何頭もの牛への被害が確認されており、これまでの被害数は65頭、31頭が死亡しています。
地元民はそのヒグマを「OSO18」と呼びます。
今回はOSO18について、被害状況や大きさ、懸賞金などについてまとめました。
OSO18による被害の状況

最初の被害は2019年。
牛一頭がいないことに気づいた牧場主が周辺を探しに行ったところ、殺された牛の死体を見つけました。
牛のそばには牛を引きずった跡と血痕が残されていたそうです…。
以降、被害は瞬く間に広がります。
その後2か月の間に、28頭の牛が襲われました。
現場には体毛と、毎回同じ大きさの足跡が残されており、体毛のDNA鑑定と牛を襲う行動の特殊性から、すべて同じヒグマによる被害だと断定されています。
この怪物ヒグマによる事件の特徴的な部分は、
- 人間の前になかなか姿を現さないこと
- 目撃情報がほぼないこと
- 襲った牛を食べず、襲撃の理由は不明であること
が挙げられています。
高度な学習能力があるのでは、とも言われており、仕掛けた罠もいくつもかいくぐっています。
何頭ものヒグマを確保してきたハンターでさえ、「何のために襲っているのか理解できない」と話しているほどです。
目撃情報もほぼなく、捕獲作業は難航を極めています。
2021年までの牛の死亡による被害額は約1900万円と言われています。
また、すべての放牧ができなくなり、餌代や管理代なども多額にわたるため、酪農家にとっては大打撃です。
OSO18の大きさ
OSO18の大きさは、高さ3m、体重推定400㎏と言われています。
一般的なヒグマが150㎏程度と言われているため、異常な大きさであることがわかりますね。
OSO18と名前は、最初の被害地である標茶長オソツベツという名前と、その足跡の幅が18㎝もあったことから、その名がつけられています。

この大きさで、何頭もの牛を襲うほど凶暴であるなんて、
人間が出会ってしまったらと考えると…
OSO18の懸賞金について
現在、OSO18に対する懸賞金については、発表されていないようです。
自治体によっては、ヒグマの駆除に対して懸賞金が与えられることがあるようですが…
OSO18がテレビで取り上げられ話題となり、全国の猟師も集まってきているようですが、いまだ捕獲されていません。
廃れつつある狩猟文化


戦後、ある時までは、ヒグマの駆除は積極的に行われてきました。
一時期は絶滅危惧にまで及んだほどです。
しかし、生物多様性の声が高まり、自然保護に対する意識が高まったことから、クマの駆除は禁止されていきました。
少子高齢化時代、若者がどんどん都会へ出る現代で、その禁止には大きな影響があり、
名人と呼ばれたハンターもどんどん高齢化、ヒグマを撃てる猟師が減少しています。
今回取り上げたような凶暴なヒグマの捕獲が極めて危険、駆除できなくなっているのが現状です。
また、本州では「動物保護」「殺すなんてかわいそう」、などの抗議の声もあり、北海道のハンターは板挟み状態です。
しかし道内都市でもヒグマによる人身被害は報告されており、年々件数は増えている状況です。
野生のクマによる被害に人間がどう対処していくのか…今後の課題となっています。
まとめ
今回は北海道で酪農場への大きな被害となっている怪物ヒグマの大きさや懸賞金についてまとめていきました。
人間よりも遥かに大きい巨大で凶暴なヒグマですが、現在懸賞金などの情報はなく、捕獲は難航を極めています。
人間に対する被害が出る前に解決していきたいところですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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