フジテレビは、昨年末に早期退職を募り3月いっぱいで約100人退職しました。
フジテレビの黄金世代を支えた人気アナ・中継実況などでも認知度が高いアナウンサーが多数です。
「天下のフジテレビがあり得ない‼」とテレビ業界に激震が走った詳細について大量辞職・早期退社を希望した方々や退職金の優位性を順に解説していきます。
(アイキャッチ画像出典元http://sportsnews.jp/kimetsu/?p=28806)
フジテレビ大量辞職の理由とは?

フジテレビは、「ネクストキャリア支援希望退職制度」を導入を発表しました。
満50歳以上かつ勤続10年以上の社員を対象に早期退職を募ると発表したのは昨年(2021年)11月末。「天下のフジがあり得ない」とTV業界もかなり驚きましたね。
対象の社員は、約500人位いて年明けから募集が始まり、当初2月10日だった締め切りは1月31日に前倒しされました。
1月中に応募し意思表明すると人事面接で辞める理由や意志の硬さを聞かれ『部署を移動したらやめないか』といった引き留めもあったようです。
2022年2月末辺りからフジ社内やテレビ業界では希望退職者リストが出回っていて最新版では、大凡100人の名前が載っていました。
誰が辞めたのか?
今回、フジテレビの「ネクストキャリア支援希望退職制度」に応募された方は誰でしょうか?
「希望者退職リスト」の中から有名なフジテレビを代表する方々をご紹介します。

片岡飛鳥さん(57)
・22年間放送されたバラエティ番組「めちゃイケ」制作総監督の伝説ディレクター
・はねるのトびらでキングコングやロバートなどの次代のスターを育てる
・現職は制作局長
・退職後は制作会社を立上げ

明松功さん(51)
・「めちゃイケ」のディレクター時代に「ガリタ食堂」ガリタガリコのキャラクターで番組出演
・現職は、首都圏ローカル営業部長

境鶴丸さん(57)
・「FNNスーパーニュース」週末版やワイドショーのキャスターを長年努めた
・アナウンス室副長を努め、2016年自ら希望し適正業務推進室の内部監査部へ異動

野島卓さん(55)
・ニューヨーク支局時代に「めざましテレビ」のNY中継で活躍
・麻雀番組「THEわれめDEポン」の実況担当
・2019年にアナウンス部長に昇格したが2021年7月に部長職を降り報道局兼務となった

福原直英さん(54)
・ニューヨークへの赴任経験あり
・競馬ファンには認知度が高く「みんなのKEIBA」などフジテレビの競馬番組やレース実況担当
・現職は、アナウンス室副部長
・退職後は、武豊さんなどと提携して競馬に関わる仕事する

長坂哲夫さん(55)
・サッカー・F1・野球・K-1などの実況担当
・2009年にアナウンス室から総務局へ移動
・現職は、気象庁担当

佐藤里佳さん(55)
・FNNニュース番組を長年担当
・「笑っていいとも」のテレフォンアナウンサー
・料理番組「夕食ばんざい」で結城貢先生のアシスタント
・女性初のアナウンス室長になった後、2021年7月にCSR・SDGs推進室へ異動

田代尚子さん(55)
・深夜報道番組「ニュースJAPAN」で2代目キャスター
・アイドルアナ全盛期に正統派女子アナとして報道・情報番組を任され、パリやニューヨーク支局に赴任していた時期もあり
・2014年にアナウンス室から国際開発局へ移動し現在の所属は報道局

塩原恒夫さん(58)
・2017年BSフシへ出向
・競馬の実況やフィギュアスケート、F1の名実況が「塩原節」と呼ばれた
「楽しくなければテレビじゃない」を掲げ一時代を築いたフジテレビの全盛期に見た早々たる顔ぶれですね。
スポンサードリンクフジテレビが「ネクストキャリア支援希望退職制度」を導入の真意

今回のフジテレビの「ネクストキャリア支援希望退職制度」導入はなぜされたのか?
真意を探してみると下記の記事が見つかり、フジテレビの経営も厳しい状況だという事が解りました。
金光修社長(67)は「高齢社員が多く若手社員が少ない逆ピラミッド型の人員構成。未来を見据えバランスを取る」と説明している。同社関係者は言う。
「たしかに今のままでは、バランスが非常に悪い。フジは社員1400人強の会社ですが、その中に今回の対象となる50歳以上が500人弱ほどいるんです」
出典元https://www.dailyshincho.jp/article/2022/01051305/?all=1
また、フジテレビが早期退職者を募集するに至ったのは、テレビ事業の不振だけではなく、同じフジサンケイグループのホテル事業も大打撃を受けたからだ、と聞こえてきています。
こういったホテル、ウエディング事業などをやっているグループ会社の不振も重なり、フジテレビは会社の将来を考えて、早期退職者を募集することになったと言われています。
出典元https://taishu.jp/articles/-/100002?page=1
フジテレビも ❝時代の変化❞ や ❝環境の変化❞ が大きく影響しています。今後は時代も波に乗り改善が必要だという事なのでしょう。
早期退職のメリット

早期退職すると通常の退職金に加えて特別優遇加算金を支援することになっていてフジテレビは、全体で約90億円を特別損失として計上しています。
報道によると約60人が応募していて支給額は一人あたり1億5千万円とも言われています。
早期希望退職制度は、会社都合?
「早期希望退職制度」を利用して退職した場合は「会社都合」とみなされ待機期間がなく直ぐに失業給付を受けられるうえ、給付期間も自己都合退職の場合より長く設定されます。

「早期希望退職者制度」はメリット大だね
給与と退職金の手取り収入の差額
退職金は、長年の勤労に対する報償的給与として支払われるもので退職後の生活資金に充てられることが想定されています。
なので、現日本の制度では退職金に対する税負担は軽くなるように配慮されてます
具体的な1億円の退職金の税金がどれ位軽くなるか比較


具体的な1億円の退職金の税金がどれ位軽くなるか比較してみます。
給与に対する所得税と住民税
年間総額1億円の場合、手取り金額は5,004万2700円(額面金額の50%)
退職金に対する所得税と住民税
年間総額1億円の場合、手取り金額は8,112万100円(額面金額の81%)
具体的な手取りを見ると約3,000万円もの差が出ていますね。



3,000万円はかなりの差‼
まとめ
今回は、フジテレビ大量辞職の理由についてまとめました。
「楽しくなければテレビじゃない」を掲げ一時代を築いたフジテレビも時代の流れによって改善したことが解りました。
コロナの影響も至る所に出ていますが、今後の職業も危機感を持ち自分事と捉えていかないといけないなと思いました。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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