阪神タイガースの藤浪晋太郎投手がメジャーリーグ挑戦を表明しました。
入団4年目以降、少し活躍の機会が減っていますが、入団当時は現在メジャーで活躍中の大谷翔平よりも評価の高かった藤浪投手。
そこで今回は、メジャーで活躍できるのか?また、注目の移籍先や年俸も予想してみました!
(アイキャッチ画像出典元:https://news.yahoo.co.jp/articles/93fb2d0d0f99d139312e566df30aa791ad652e6a)
藤浪晋太郎のプロフィール

- 本名 藤浪晋太郎
- 生年月日 1994年4月12日(28歳)
- 出身地 大阪府
- 出身高校 大阪桐蔭
高校時代は大阪桐蔭のエースとして春夏連覇を達成するなど絶対的エースとして活躍。
”浪速のダルビッシュ”とも呼ばれ2013年のドラフト会議では、高校生ながら4球団が1位指名で競合されるほど注目を集め、結果阪神が交渉権を獲得しました。
当時の入団会見では「ストレートが代名詞になる投手になりたい」と語っていました。

当時ファンは甲子園優勝投手が入団してお祭り騒ぎやったもんなぁ



阪神は当時ドラフトの1位抽選を12回連続外してたから和田監督は奇跡の右手とか色々言われてたよw
入団三年目までの成績
年度 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 奪三振 |
2013 | 10 | 6 | 2.75 | 126 |
2014 | 11 | 8 | 3.53 | 172 |
2015 | 14 | 7 | 2.40 | 221 |
高卒一年目から二桁勝利を挙げ、3年目には奪三振王のタイトルも獲得。
勝利数も、当時広島の前田健太の15勝に1勝及ばずの14勝でした。
まさに、阪神のエース・日本球界のエースになるだろうと誰もが期待していました。



阪神は一年目に活躍してもダメになる選手も多いからねぇ…



生え抜き史上の最高の投手が入ってきたなと思ったよね。
入団四年目以降の成績
高卒で入団から三年間連続で二桁勝利を挙げるなど、日本球界を代表する選手になると期待された藤浪。
しかし、4年目の2016年は7勝11敗となり、2017年以降は6年間で15勝と大きく成績を落としました。
その背景には何があったのでしょうか? 原因として4つの説が考えられます。
1 登板過多による影響(疲労説)
コントロールが良くないため、元々球数の多くなりやすい藤浪。
また、奪三振も多いため、どうしても球数が増えてしまいます。
三年連続二桁を上げた2015年にはセ・リーグ最多の3374球を投げています。
その年の10月WBC代表にも選出されましたが、右肩の炎症を理由に辞退しています。
常人とは違うプロ野球選手と言えども、球数を多く投げて肩や肘を酷使すると、それだけ故障の確率も上がります。
2 メンタルによるもの(イップス説死球編)
登板過多の項にも書きましたが、藤浪はコントロールが悪いという印象を持っているファンも多いと思います。
実際に、藤浪が登板する際に右打者の主力をスタメンから外す、右打者に左の代打を多用するなど、他球団からも警戒の動きは出ていました。
そして、よく藤浪の精神的なダメージを考察する時に話題に出るのがこの2つの投球場面です。
①「2015年4月25日広島戦 対黒田の打席シーン」
7秒と22秒あたりに2球の際どい内角攻めがあります
②「2017年ヤクルト戦 対畠山の打席シーン」
黒田の打席は黒田が回避していますが、同じ打席で2球の危険な内角攻めであったこと。
畠山に関しては、顔面付近のデッドボールであったことで相手が怒り藤浪に対して激昂します。
記事やコメントの場合は、少し過剰な書かれ方のような気もしますが…
確かにどちらの動画の表情からは、堂々とと言うよりは「しまった」とか「やべぇ」いうような雰囲気は感じられますよね。
このように死球が増えることで、右打者の内角を攻めることが難しくなってしまったのでは?とよく言われていました。



先輩打者達のあの剣幕…そりゃ藤浪がビビったとしても無理ないよね
3 メンタルによるもの(懲罰投球編)
2016年7月8日の広島戦で、立ち上がりの四球から試合が崩れるという、当時の「いつもの負けパターン」を展開した藤浪。
当時の金本監督は、7回裏5-2と逆転のチャンスで藤浪に打席が回るも交代をせず、藤浪を続投させます。
結果は8回161球被安打7の8失点で試合に敗れます。
当時は監督の責任や藤浪がかわいそうなどの意見も相次ぎ、「金本監督のせいで藤浪はダメになった」とさえ言われていました。



これでうまくいってたら根性論が通用したと思うし難しいよね
4 技術不足によるもの
これまでの3項目とは違い技術面での指摘をする解説者や評論家も多くいます。
その代表が落合博満・谷繁元信・桑田真澄・山本昌など、かつての名選手・名監督などです。
現に藤浪も、あるインタビュー記事でイップス説を否定しています。
制球難ってイップスで片づけやすいんですよ。ただ、イップスって投げることすら難しい状態を指す言葉です。なのに『いやいやいや、自分は違う』といくら否定しても、『イップスを認めないことには次のステップに進めないぞ』とか『イップスは治らない』と聞く耳を持ってもらえない。ふざけんな、誰がイップスや!と本当に悔しかったですね
https://friday.kodansha.co.jp/article/153606
また、2017年のシーズン終了後には金本監督との面談でこうも明かしたそうです。
「フィーリングだけでやってきたところがあるから。それは向こう(藤浪)から言ってきたこと。それが今、ちょっと思い出せない」
ポテンシャルの高さ。藤浪にとってそれは弱点でもあった。人には成し得ないことが、自然とできてしまう。なぜ、剛速球を投げられるのか。なぜ、いいコースに投げられたのか。全て理由がある。
https://www.daily.co.jp/tigers/2017/10/29/0010685749.shtml
天性の素質故に今までは考えなくてもできたことが、不調に陥ってからはできなくなったということのようです。



贅沢な悩みよなぁ。言うてみたいわそんなセリフ…
藤浪はメジャーで通用する?
大谷の193cmやダルビッシュの196cmをも上回る197cmの藤浪。
過去にメジャー挑戦をした日本人選手の中でも体格面は非常に優れています。
身長があれば成功する訳ではありませんが、大型の選手が多いメジャーリーグにおいて角度のあるボールを投げられる藤浪は有利です。
また、160km近い豪速球とスプリットと呼ばれる高速で落ちるボールを駆使する藤浪は、成功しやすいのではないかという意見も多く見られます。
同じようなタイプの投手が、元巨人の澤村拓一。
160kmに迫るストレートと同じくスプリット・スライダーを武器に、二年間レッドソックスで100試合近く登板しました。
このような事例からも、リリーフ主体で考えれば成功できると考えるメジャー球団も多いようです。



個人的な感想になるけど、体力もあるしリリーフで短いイニングをガンガン投げれば、案外成功すると思うけどなぁ。
メジャーの獲得球団は?
現在具体的な球団名は出ていませんが、ネットニュースなどでは、複数球団が興味を示していると書かれています。
過去に日本人投手を獲得・育成した経験のある球団が鍵になるようです。
実際に、スカウトが見に来ていた、獲得に興味を示しているなどの記事が出た球団と過去の主な所属投手です。
- ドジャース(野茂英雄・石井一久・前田健太)
- アスレチックス(藪恵壹)
- パドレス(牧田和久・ダルビッシュ有)
- レッドソックス(松坂大輔・澤村拓一 )
- ダイヤモンドバックス(平野佳寿)
- レンジャーズ(ダルビッシュ侑・有原航平)
この中でも、パドレスは藤浪が慕っているダルビッシュが現在在籍していますし、ポストシーズンも中継ぎ陣の活躍が目立ちます。
現在パドレスのリリーフで活躍するジョンソン・スアレスの両投手は元阪神在籍選手です。
阪神在籍時代から「藤浪が知っている選手」が活躍しているということは、球団の信頼面と藤浪の精神面にとっても大きいのではないかと思われます。
メジャーの年俸予想は?
現在の藤浪の年俸は推定4900万円と言われています。
しかし、その類稀な体格と160キロを超えるストレートをもつポテンシャルへの期待は大きいようです。
一部ではこんな情報も出ています。
このスカウトは「リリーフなら」と前置きした上で、最高評価する球団なら「3年総額1500万ドル(約22億5000万円)もある」と踏み込んだ分析をした。そしてすべての条件が藤浪にとって好転した場合の未来予想図として「MLB最高のクローザーとして年2500万ドル(36億円)稼げる可能性がある」と夢も描いた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72542e0d78228a239979d7d6fc8c7e024ad0c554
あるナ・リーグ球団のスカウトと書かれているので、どの程度の信憑性のある情報かわかりませんが、期待は膨らみますね。



一年に換算して7億5000万円。やっぱりメジャーは給料も規格外や
まとめ
今回は阪神藤浪晋太郎投手のメジャー移籍先について調査しました。
近年メジャー挑戦した日本人選手で大成功したと呼べる選手は少ないので…
様々な不安要素を克服して、メジャーリーガーFUJINAMIとして活躍する姿を期待したいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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