義務教育機関である公立の小中学校でも本格的にデジタルの教科書が導入され始めてきています。
教科書もダブレットで一括管理されて便利な反面、気付いていないデメリットもあるのでは?と思ってしまいますよね。
今回はデジタル教科書のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
デジタル教科書で学力低下?!
2020年以前から既にデジタル教科書を導入している自治体もあるようですが、調べているとそこまで学力の向上に寄与していないというのです。
2020年、「スーパーシティ構想」がスタートし、時代はweb2.0からweb3.0へ。実際の現場と技術革新が追いついてなくて、その利点を十分に発揮できていないだけなのかもしれません。
・2022年度、9割の自治体にタブレットが配布され、実証実験が始まったばかり
GIGAスクール構想に多くの公立の教育機関の対応が追いついていない。

細かく追っていくと「限」がありませんが、「クラウドシステム」などのインフラ整備がまだ追いついていないので、そもそもデジタル教科書で学力が向上するだのしないだのを言える段階にはありません。


「Global and Innovation Gateway for All」の略で、「すべての児童・生徒にグローバルで革新的な扉を」という意味が込められています。
「日本教育新聞」2022年2月2日
「web3.0」時代を生きる子どもたちに必要な創造力や論理性や思考力を養い、「全自動化時代」に対応できる人材を育てるという目的もあるようです。
スポンサードリンクデジタル教科書のメリット
デジタル教科書では紙媒体では不可能であったことを有効にしてくれる利点もあります。
例えば・・・
*文字の拡大機能、図形などを拡大できる
*社会の教科書では単元に出てくる地域などの地図にある地域を指定して、その地域の情報を知ることができる。
*すぐに読みたいページへ飛ぶことができる。
*教科書への書き込みができる。
*復習などがしやすくなる。
*全てをタブレット端末一台で管理ができるので、持ち運びがコンパクトになり、児童生徒の荷物の負担軽減に繋がる。
*国語や外国語では音声による読み上げ機能が付いている為、読み書きに困難さのある児童生徒でも安心して学習できる。
*特別支援ならではの対応がなされている。(ルビ表記、文字の色などを個人の見やすい色に設定できる、音声読み上げ機能、文字拡大機能)
*調べ学習の際は、タブレットから直接ネットに接続して、検索することが可能。
“使ってみた”ことで発見したメリットを、いかに定着させていくかが、今後学校現場や自治体には求められる。例えば、コロナ禍で制約された活動の一つが校外学習だが、オンラインで社会科見学を実施した小中学校も少なくない。首都圏のある中学校はこれまで県内の工場見学を実施していたが、昨年度はオンラインで九州の自動車工場を見学場所にした。校長は「移動距離の制約から解放され、実質、どの地域でも対象になる」と語り、海外の学校との交流も積極的にチャレンジしている。
「GIGAスクール本格運用に向け動き出す教育現場へ」教育新聞 2022年4月20日



習っている単元に合わせたオンライン社会科見学も気軽に可能に!?
ストリートビューを使ったオンライン社会科見学も面白い試みですね。
デジタル教科書のデメリット
デジタルの教科書は紙媒体にはないメリットがある一方で、デメリットが生じてくることも確かです。
どのような事態が予見されるのでしょうか?
・デジタル教科書は一人一台のタブレット端末なので、授業中、教師の方よりも端末をずっと見てしまわないか?!
・視力の低下につながらないか不安
・セキュリティ上の問題
・故障時はどうするのか?
・故障時の修理代は家庭持ちか、自治体負担か
・大学入学資格試験時にはそのメリットを活かせる環境を整えて、対応していく必要性が求められている。
まだまだ始まったばかりで今後、システムを利用出来るインフラの整備が「鍵」になります。
まとめ
インフラ整備などの課題が山積していますが、これからの月日で徐々に整っていくでしょう。
自治体による見解違いを乗り越えた先で、GIGAスクール構想の一つであるデジタル教科書のメリットが大変活かされるのでは思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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