2022年度が始動する4月より、全国の小中学校では本格的にデジタル教科書が一部の教科で採用されます。
本格的にデジタル教科書が導入されるようになると、児童生徒、そして教員は従来とはどのように変わるのでしょうか?
デジタル教科書の内容や利点などについて、文科省の公式発表やネットの反応をもとに考察をしてみたのでぜひ参考にして下さい。
デジタル教科書の現況と今後の動向
まずは2021年度までの段階でのデジタル教科書配布の状況と今後の動き、現況と今後の動きを表にまとめてみました。
2021年度 | 2022年度 | 2024年度 | |
対象教科 | 任意の1教科分と動画付教材を無償配布 (実証事業) | 外国語(英語) | 全て (詳細な枠組みは2022年度中に方針が検討される 予定) |
それ以外 | 全て(希望すれば) | ||
対象学年 | 小5~中3の希望した学校 | 小1~小4(文科省重点校) 小5~中3(全学校:特別支援学校含む) | 全校 |
新年度からは外国語(英語)が全国の国公私立の小中学校(特別支援学校含む)で配布され、その他の科目は希望を出せば配布される予定で紙媒体の教科書も並行して使用されます。
配布についても従来どおり。2021年度時点ではデジタル教科書を使用する時間は全授業時数の半分と定められています。
デジタル教科書で可能になること

紙の教科書ではないデジタル教科書でどんなことが可能になるのでしょうか!?
- 各ページ、各項目の拡大縮小機能
- 対面表示で見比べながらの学習
- プラスαの資料の閲覧が付属している
- しるし付けが可能
- 記憶するための機能が付いている
- 図面を描く機能
- 自分の解いた問題の回答と正解の回答の見比べ
- 教科書に直接書き込める
- 書き込んだ状態で印刷し放題
- 学習した状態で保存できる
上記のようなことができれば従来の紙の教科書から更なる可能性も期待できそうだ!
既にオンラインゲームを楽しんだり、実際にスマートフォンを所有しておるであろう児童生徒にも大いにそのメリットが見えてくる。
デジタル教科書で生徒にどんなメリットがある?
既にオンラインゲームやスマートフォンを所有し、使いこなしておるであろう現代の児童生徒らにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
- 一台の端末で複数の教科書をデータとして持ち歩ける
- 荷物がかさばらずコンパクトになり、持ち歩きが身軽になる
- 勉強面で友達とコミュニケーションが円滑になり、それがきっかけで仲の良い友達が出来るきっかけとなる可能性がある
- 学校に教科書を忘れて隣の人に見せてもらう必要がなくなる
学生時代に重い教科書を持って登校するのが大変だったという思いをした事は誰しもがありますよね?
Appleの故スティーブ・ジョブスも子供が重い教科書を担いで歩いてる姿を見て、子供でも身軽に持ち歩き出来るiPadを開発したと言われています。
また学校に教科書を持って来る事を忘れるなんて自体がなくなる事はとても嬉しい事ですよね
スポンサードリンクデジタル教科書のデメリット
続いてデジタル教科書のデメリットは以下の通りになります。
- 授業中に学習内容とは全く関係のないサイトを見てしまう
- セキュリティー面の不安、ハッキングされて個人情報を抜き取られる可能性がある
- 端末本体が故障する、また修理代がかかる
- 端末本体の盗難や紛失リスク
- 端末料金が個人負担になると、最低でも約5万円ほどかかると予想される
これらの課題については2022年度中に文科省有識者委員会で検討がなされる方針です。
特に親御さんが気になるのは端末料金ですが、無償提供は絶対にして欲しいですね!
デジタル教科書についてネットの反応は?
ネットの様々な書き込みを調べていると上に貼ったような「持ち運びや調べ物がコンパクトになる」「保護者がそばについていなくとも遊び感覚で勉強に取り組めそう」という意見が多数を占めています。
一方で「デジタル端末画面のみで取り扱うことには限界がるのではないか?」「視力が低下しないか心配だ」「紙には紙の良さがあるから、紙媒体の教科書の配布を継続してほしい」などの意見も見られます。
では真ん中の意見を取ってまずは併用してみようとなる訳ですが、以下のつぶやきを見てみると難しいですね。
正に「二兎追うものは一兎も得ず」ですね、端末は学校側が管理、校外持ち運び禁止にして対応するしかなさそうです。
まとめ
今回は2024年から導入されるデジタル教科書について解説しました。
ま賛否両論ありますが、世界的にもIT化に向かっているので遅かれ早かれデジタル教科書に変わっていくでしょう。
しかしデジタル教科書になると学校自体が不要になって義務教育もなくなる未来も来るかもしれませんね
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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