KFCがプラスチックからウッドスプーンへの変更を発表したことで、ネット上で反対の声が上がりました。
ネット上で反対の声が上がった理由はウッドスプーンに変更しても森林伐採に繋がるため、環境破壊に変わりなく「意味ない」ためです。
今回は、KFCのウッドスプーン変更が反対派多数となっている理由を自然環境への影響も含めて解説しました。
(アイキャッチ画像出典元https://www.businessinsider.jp/post-260184)
KFCが「SDGs」への取り組みで、ウッドスプーンに変更へ
日本ケンタッキー・フライド・チキンは10月17日、店舗で使用するカトラリーの一部を「ウッドスプーン(環境配慮型)」へ切り替え、2023年4月末までに国内全店で導入すると発表しました。
ウッドスプーンを導入し、現在使っているプラスチックスプーンとプラスチックフォークは廃止の予定です。
これにより、プラスチック使用量を年80.6トン削減する事が可能になるようです。
変更の理由は、「プラスチック資源循環法」の施行や、「SDGs(持続可能な開発目標)」に向けた取り組みの一環としています。
KFCですでに実施されている取り組み
- ドリンクのプラカップ廃止
- マドラーを木製に変更
- レジ袋をバイオマス30%配合に切り替え

言われないと気づかない人もいるかも!



エコって感じがするね。
「意味ない」と炎上!?反対派の意見と背景
環境保護?で木製スプーンとか流行ってますが、本当に環境保護なんですか?森林資源はどうなの?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11260329031
最近、環境問題の観点からプラスチックのスプーンを木製の物に変えるなどの取り組みがされているようですが木製でも結局木を伐採するのでプラスチックと比べてどちらがマシかだけの話しであって木でも充分環境に悪いですよね?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12240089227
KFCがウッドスプーンへ変更すると発表した後、ネット上やSNSではウッドスプーンが環境に良いのか?について疑問の声が見られました。



社会的に環境保護が意識されているから、いろんな意見があるよね。



プラスチックのスプーンよりは環境に良さそうだけど…
背景には、割り箸による森林伐採が問題となっていた時代がある
割り箸の為の木材による森林伐採が問題視されていた時代を知る人は、ウッドスプーンに疑問を抱くでしょう。
CO2による地球温暖化防止で、マイ箸を持つことが推奨されたこともあります。
反対派の方は、環境保護のために森林伐採が行われている様に感じてしまうのかもしれません。
スポンサードリンク政府の政策で、脱プラスチックが進んでいる
日本政府は、令和元年5月に「プラスチック資源循環戦略」 を策定し、3R+Renewableの基本原則と、6つの野心的なマイルストーンを目指すべき方向性として掲げました。
2030年までに使用後にすぐに捨てられてしまうワンウェイ(使い捨て)プラスチックの排出量を約25%削減する目標も掲げられています。
この政策によって、飲食業界も脱プラスチック化に向けた工夫を求められているのです。
KFC以外の脱プラスチックの取り組み
マクドナルドをはじめコンビニエンスストアなどで紙や木製のカトラリーの導入が進んでいます。
モスバーガーを運営するモスフードサービスでは、バイオマスプラスチックなどの再生可能な資源を活用した製品の導入が進められているようです。



脱プラスチックはKFCだけでは無いようだね。



反対派の言い分も、自然環境の保護に貴重な意見でもあるからなぁ。
プラスチックと木製スプーン、環境への影響を考察


木製スプーンとプラスチックスプーンの環境への影響を調べてみました。
まずは木製スプーンです。
- 多く流通しているウッドスプーンの産地は中国
- 原料は白樺材が多い
消耗品とは言え、安い中国製品になってしまうのも心配です。
環境配慮型ウッドスプーンの情報が少ないので、自然環境を心配する声が上がるのも仕方ないかもしれません。
プラスチックは、調べてみると環境に悪影響がありました。
- 日本は、世界2位のプラスチックごみの量を排出している
- 石油由来の原料によって製造されている
- 生産・廃棄、自然への流出も含め全ての段階でCO2を発生させ、環境に負荷をかけている
- 埋め立て処理には、土地が必要
- 焼却処理では、CO2が排出される
プラスチックも環境には良いとは言えません。
プラスチックごみの影響を見ると、ウッドスプーンが環境に優しそうです。
しかし、世界の木材も有限なのでどちらも自然環境には良いと言えないと思います。
まとめ
今回は、KFCがウッドスプーンへ変更で「意味ない」と反対派多数の理由について解説しました。
- KFCのカトラリー変更理由は「プラスチック資源循環法」の施行や、「SDGs(持続可能な開発目標)」に向けた取り組みの一環
- 反対派多数の背景に、割り箸による森林伐採問題の過去
- カトラリーを環境配慮型に変更しているのはKFCだけではない
- ウッドスプーンもプラスチックスプーンも自然環境に悪影響はある
プラスチックが自然に与える影響は意外に多く、びっくりしました。
カトラリー変更に反対の意見も、以前の政府の政策や自然環境を思えば仕方がないと思います。
環境に優しい新素材が開発され、流通して欲しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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