ウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下であるピクサーが製作した映画「バズ・ライトイヤー」が全米で公開され、同性カップルが軽くキスを交わすシーンがあることが理由で、同性愛を認めていない中東諸国や、アジア圏の一部で上映禁止となっています。
世界で大きな市場となっている中国からも、問題のキスシーンについてカットして欲しいとの要請があり、それを受けたディズニー側が認めないなど世界中で注目を集めています。
そんな話題の映画「バズ・ライトイヤー」ですが、日本ではいつ上映されるのでしょうか? 世界で広がるジェンダーレス化の動きや、ディズニー側の見解も含め調べてみました。
“トイストーリーシリーズ”の最新作が近日公開!
数あるピクサー映画 の中でも人気が高い“トイストーリー”のシリーズの最新作「バズ・ライトイヤー」
日本では、2022年7月1日に全国で上映が決定しています!
今回は、メインキャラクターであるバズ・ライトイヤー が “おもちゃ” としてではなく、そのモデルとなった ”スペースレンジャーのバズ・ライトイヤー” として登場。
まさにアンディーの描くバズの世界観がアニメーションで再現されています。
今作では、バズのスペースレンジャーとしての活躍が繰り広げられ、トイストーリーシリーズでの相棒役ウッディーに変わり、キュートで知的な猫型ロボットが登場するなど、まるでSF映画のような展開に!
長年のトイストーリーファンのみならず、子どもから大人まで一緒に楽しめる、友情や愛に満ちた話題作となっています!

これはファンにとって気になるスピンオフ作品ですね!日本での公開が待ち遠しいです!
全米でも大ヒットとなっている映画「バズ・ライトイヤー」ですが、ストーリーの一部にバズ・ライトイヤーの女性指揮官が妻と短いキスを交わすシーンが含まれています。
この事に対し、同性愛を禁じているアラブ首長国連邦(UAE)をはじめ、サウジアラビア、エジプト、インドネシア、マレーシアなどで上映が許可されず、中国でも公開されない事態となっています。
今回の上映にあたり、中国やアジア諸国からキスシーンのみカットの依頼を受けたディズニーは、問題のシーンについてカットを拒否。
その理由として大きく2つを上げています。
- バズ自身が誰かと愛し合った思い出がない事に気づく重要なシーンである事。
- LGBTの考えを作品に盛り込む事は、ポピュラーが事であり既に広く世の中にも受け入れられている
ただ、このキスシーンはとても短く、カットしても問題はないのではないかとの意見も多くありますね。
マイノリティーに対する考えを否定する人々からは、この理由を受け入れられないとの反発されたそうです。
スポンサードリンクディズニーはLGBT問題でピクサーから訴訟されていた
ピクサーの親会社であるディズニーは、2022年3月11日から配信された「私ときどきレッサーパンダ」で同性愛のシーンがカットされたことについて、ピクサーの従業員から内部告発を受けています。
その背景には、フロリダ州で可決された “ゲイと言ってはいけない法案(Don’t Say Gay bill)”が関係しており、この法案は、小学校の講師が生徒への性的教育指導を禁止するというもの。
法案が成立すると子どもたちが不当な差別を受けるとして、LGBTQの支援団体からディズニー社に協力を求めていました。
しかし、この法案を支持する議員に対し、ディズニー側からの寄付や、法案への明確な態度を示さなかったことで、従業員たちから批判の声が多数上がったそうです。
この件に関して、ディズニーのCEOボブ・チャペック氏は全従業員に向けメールにて事態の説明を行なったが、ピクサー従業員側は異議を唱るとともに、これに対し声明を発表したそうです。
これ以外にも、過去に度々ディズニー側の審査によって、ピクサー作品で描かれたLGBTの表現が削除された事実があり、クリエイティブチームからも批判が集まるなどピクサーとディズニーとの間には深い溝があったようです。
最後に
今回は映画「バズ・ライトイヤー」の日本公開日や、ストーリー内に描かれた同性愛のシーンについてディズニー側の対応などをまとめてみました。
- 日本では、2022年7月1日(金)全国公開が決定している。
- 同性愛を禁止している中東やアジア諸国、中国からはシーンの必要性や理解が得られず上映禁止の措置が取られている。
- ディズニーとピクサーの間でLGBT問題で訴訟沙汰になった過去がある。
過去を遡ると、王子様やお姫様など、白人社会をイメージさせる作風が多かったディズニーでしたが、アラジンのジャスミン姫をきっかけに、芯のある強い女性が主人公が活躍する作品に変化しており、多様性を取り入れているようにも感じます。
特に今回の「バズ・ライトイヤー」では、様々否定的な意見も多くある中、ピクサーの意見も踏まえ、ディズニー側としてもLGBTに対する考え方が柔軟になってきたのではないのでしょうか?
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。
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