部屋探しをするとき、気になるのはやはり家賃ですよね。
家賃をなるべく下げながら物件を探していると、風呂なし物件に当たったことはありませんか。
家賃を安く抑えられるところが魅力の、風呂なし物件。

実際、風呂なし物件の住み心地ってどう?



風呂はどうしている?



風呂以外に困ることはないのか?
など様々な疑問が出てくると思います。
日本人は綺麗好きと言われているように、毎日お風呂に入ったりシャワーを浴びたりする人がほとんど。
風呂なし物件はやめた方がいいのでしょうか。
今回は、風呂なし物件に住むメリットやデメリットについてまとめていきます。
夢を追いかけ上京を考えている、
コロナ渦で職を失い住む家を変えたい…
など、事情は様々だとは思いますが、なるべく家賃を抑えた物件探しをしている人は必見です。
(アイキャッチ画像URL https://www.pakutaso.com/20200105023post-25410.html)
風呂なし物件は「やめた方が良い」と言われる理由
結論から言うと、風呂なし物件はやめておくのが無難です。
なぜなら、風呂がないことのデメリット以上に、不便であることや築年数など他のデメリットも多く存在するからです。
風呂なし物件は「やめておいたほうがいい」と言える理由を説明していきます。
お風呂へのハードルが上がる


外に出かけなければならない
当然ながら、風呂なし物件に住んでいる人がお風呂に入るためには、銭湯やネットカフェなどにわざわざ出向かなければなりません。
銭湯に行く準備を整え、靴を履いて外に出て、目的地まで行く。
入浴後、特に冬はせっかくお風呂で温まっても、寒い思いをしながら帰宅することになります。
疲れている日や体調が悪い日は、その手間を考えるとかなり憂鬱になることが予想されますよね。
憂鬱な気持ちが続いてしまうと、引っ越すんじゃなかった…と後悔することになるでしょう。
銭湯代がかさむ


2022年現在、東京都の公衆浴場入浴料金は一律480円となっています。
毎日銭湯に通うとすると、31日×480円=14880円
頻度を減らし2日に一回にすると約7200円、3日に一回では約4944円となります。
近くにジムがある場合、月会員になってシャワーを浴びることを考える人もいるでしょう。
立地やジムの店舗によって変わりますが、スポーツジムの月会費は(利用回数フリーと想定)およそ8000円~15000円。
ネットカフェでもシャワー利用ができるところはありますが、20分ほどの利用でおよそ400円~500円かかりますので、銭湯に行くのと価格はあまり変わりません。
時間に縛られる


自宅に風呂がないということは、いつでも入浴できる環境ではないということです。
普段どこの施設を利用するかにもよりますが、当然、施設の開いている時間帯にしか利用はできません。
銭湯は午前中から夜間までやっているところはありますが、深夜は閉まっていることも多いです。
施設によっては定休日があるところも多いのでそこも確認しなければなりません。
飲み会帰りなど、時間を気にしながら帰宅することになるかもしれませんね。
スポンサードリンク築年数が古い物件が多い


周りの音が気になる
建築物の構造にもよりますが、外や隣の部屋からの音が気になることもあります。
特に木造アパートは隣室のテレビの音や電話の声など、生活音がかなり聞こえることも少なくありません。
風呂なし物件に住んでいる筆者の友人も、隣人のテレビの音が聞こえてくることがあると言っていました。
どれだけ音に敏感かにもよりますが、自分が被害者になる場合も、思いがけず加害者になってしまう場合もあるようですね。
外観や設備が古い
築年数が古いということは、建物の外観も昔ながらの雰囲気が漂っていることが多いです。
内装がボロボロで使い勝手が悪かったり、隙間から虫が入ってきたり生活する上で不便なこともあります。
また、エアコンがついていなかったり、ガスコンロがなかったり、設備面においても自分で買い揃えなければならないものが意外と多かったりします。
レトロな雰囲気が好き、という人には向いているかもしれませんが、ある程度の我慢を強いられる生活になりそうです。
他の入居者の質が気になる
普通のアパートと比較して、風呂なし物件は家賃が格安であることが多いです。
そのため、低所得者や金銭的に問題があるなど、生活に難ある人が集まりやすい傾向にあります。
ゴミ捨てのマナーが悪かったり、時間帯を考えずに騒いでいたり、共用部分を私的に利用したりなど、トラブルにつながることもあるかもしれません。
必ずしもトラブルに巻き込まれるそのというわけではありませんが、その可能性が高まるのはほぼ間違いないでしょう。
風呂なし物件の「ここがいい!」と言われる理由


ここまでは風呂なし物件のデメリットを説明しました。
次は、風呂なし物件のメリットを紹介していきたいと思います。
とにかく家賃が安い


家賃の安さは、風呂なし物件を選ぶ最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。
特に東京都内は家賃が高いですよね。
家賃を抑えようとすると、駅から遠い物件を選ばざるを得なくなることもしばしば。
しかし、風呂なし物件の場合はどうでしょうか。
東京都内の駅から徒歩10分圏内のアパートの家賃相場は、風呂ありの物件で約5万円、風呂なしの物件で約2万円となっています。
引用元 https://www.sumaistar.co.jp/blog/entry-212730/
風呂なし物件の場合、風呂が付いている物件と比較して約3万円ほど家賃を抑えることができるんです。
駅から物件までの距離も諦めずにこの価格が実現できるのは大きなメリットですよね。
光熱費が抑えられる
風呂がない、ということは、月々の水道代やガス代が浮くということです。
お風呂は1回で100円程のガス代と50円程の水道代、シャワーのみの場合は10分で70円程のガス代と30円程の水道代がかかります。
引用元 https://www.sumaistar.co.jp/blog/entry-212730/
どのようなライフスタイルを送るかにもよりますが、人によっては外へシャワーを浴びに行ったり銭湯に行ったりするほうが安く抑えられるかもしれませんね。
先ほど取り上げたネットカフェや銭湯を利用する場合の価格を参考にしながら、自分の生活に合わせるとどちらのほうがお得か比較してみてください。
家事が減る


お風呂掃除って、面倒ではありませんか。
特にお風呂場は、湿気でカビが生えたりすることもあるため綺麗を保つためには管理が大変ですよね。
一人暮らしの筆者は、入浴前の風呂掃除が面倒でシャワーで済ませてしまうことがよくあります。
でも家に風呂がなければ、掃除をしなくていいんです。
面倒なカビ取り剤を使った掃除や、フィルター掃除から解き放たれます。
掃除が嫌いな人には、お風呂掃除が減ることはメリットになるかもしれませんよ。
実際に風呂なし物件に一泊してみた
20代半ば女性の筆者が、風呂なし物件に住んでいる友人宅へ遊びに行き、そのまま一泊したことがあります。
実際に行ってみて筆者が感じたことを書いていきます。
アパートの外装はやはり古かった
渋谷へのアクセスが徒歩圏内であるその物件は、築50年くらい経っているだけあって外装はかなり古かったです。
入り口には「○○荘」という表札が出ていて、クレヨンしんちゃんに出てくる「またずれ荘」を思い出しました。


敷地内には住人の自転車が数台置かれていました。
屋根などはなく、空いたスペースがあるため自由に使っていいという話で、友人も自身の自転車を置いているとのこと。
雨ざらしとはいえ自転車が置けるスペースがあるのはメリットだと感じました。
騒音問題は仕方がなさそう
まず筆者が気になったのは防音面です。
木造住宅だったこともあり他の人が廊下を歩く音やドアを開ける音は普通に聞こえます。
また、騒音にならないよう注意しながら友人たちと飲んでいたのですが、やはり音は響いてしまうようで隣の人から注意されてしまいました。
築年数や構造によりますが、防音が不十分であることはストレスになるし、隣人同士のトラブルにつながることを実感しました。
セキュリティー面はかなり不安
次に気になったのは、セキュリティー面についてです。
この物件では、トイレは共用でした。
2箇所設置されており、トイレットペーパーは自分で持ってきて使用するというルール。
トイレは男女分かれていなかったので、女性が利用するのは少し怖いと感じました。
そして友人宅の部屋の鍵は、南京錠のようなつくりでした。
木造住宅なのでドアも木造だし、鍵だって簡単に壊せてしまえそうだという印象。
友人は男なので怖くないと言っていましたが、アパートの入り口も基本的にはいつも開かれているようだったので正直女性は不安に感じると思います。
エアコンがないのはキツイ…
結局その日は深夜まで飲んでいたため、みんなでそのまま雑魚寝でした。
友人の部屋にはエアコンがついておらず、扇風機で生活していました。
窓全開+扇風機で深夜過ごしていましたが、泊まらせてもらった時期は真夏だったのでかなり蒸し暑かった思い出があります。
女性の場合は特に、窓を開けて寝るのは本当に危ないと思うので、絶対にエアコンを買う必要があるなと感じました。
銭湯通い体験!
次の日の朝、近くの銭湯に朝風呂へ行きました。
朝散歩気分で銭湯まで歩きましたが、その日は朝から暑かったので着いたときには汗だくに。
でも、普段銭湯に行く機会のない筆者には、銭湯の古きよき空間がとても新鮮に感じられ、広々としたお風呂での入浴は気持ちがよかったです。
お金を払えばサウナにも入れるとのことだったので次は入ってみたいと思います。
銭湯に来ていたのは地元のおじいちゃんおばあちゃんたちが多く、顔なじみ同士でおしゃべりを楽しんでいる様子が見られました。
体験記まとめ
今回は一泊だけでしたが、風呂なし物件のメリット・デメリットを実際に感じることができました。
正直に言うと、筆者は風呂なし物件には住めないと思いました。
しかし、立地のよさや頻繁に銭湯通いができるのは素直に羨ましかったです。
風呂なし物件への引越しを迷っている人はぜひ、参考にしてみてください。
風呂なし物件はやめた方が良い?のまとめ
今回、風呂なし物件のメリット・デメリットについてまとめました。
風呂なし物件のメリット
- とにかく家賃が安い
- 光熱費が抑えられる
- 家事が減る
風呂なし物件のデメリット
- お風呂へのハードルが上がる
- 築年数の古い物件が多い
- 他の入居者の質が気になる
筆者としては風呂なし物件に住むのはハードルが高いなと思ってしまいましたが、もちろん考え方や選択は個人の自由です。
これらを参考にしながら、自分が選ぶ物件に風呂は必要かどうかを検討してみてくださいね。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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