「今どきの小学生は、同級生を〇〇さんと呼ぶ?!」というフレーズが飛び込んできました。
近年のコロナウィルスの影響により「働き方改革」や「学校行事」「イベント制限・中止」と日常がめまぐるしく変化している中、未成年者のIT教育につけ更には呼び方までも変わっているのか?と気になり調べてみました。
この記事では、あだ名や呼び捨て禁止の理由やメリットデメリットと賛否両論の世間の反応について解説していきます。
(トップ画像出典元https://www.zenkyokyo.net/assert/appeal/1362)
あだ名や呼び捨てが禁止の理由は?

あだ名や呼び捨てが禁止となって報道されました。以前では信じられないことだったので早速 禁止となった理由を調べてみると『禁止の要因として』という報道を見つけました。
小学校での「あだ名禁止」の動きは、いじめ全盛期の1990年代後半から見られ始めたようです。
「あだ名禁止の要因として、2000年代にいじめによる悲惨な事件が多発して文科省による『いじめの定義』が変わっていったことが挙げられます。
出典元https://www.news-postseven.com/archives/20180515_673611.html/2
滋賀県のいじめ自殺事件(*注)を受けて2013年に施行された『いじめ防止対策推進法』に伴い、いじめは生徒が〈心身の苦痛を感じているもの〉と、定義された。あだ名は体の特徴を捉えたものも多いため、『あだ名の禁止』などの校則を定める学校が増えています」
【*注/2011年10月に滋賀県大津市内の中学2年生(当時)がいじめを苦に自殺した事件。自殺につながった深刻ないじめの発見や対応が遅れたことが、大きく問題視された】
※週刊ポスト2018年5月25日号
あだ名や呼び捨て禁止のメリットデメリット

あだ名や呼び捨ての禁止には賛否両論がありますがメリットとデメリットと参考までにどちらでもないという意見を個々にまとめてみました。
あだ名や呼び捨て禁止のメリット

今月19日、東京都江戸川区立葛西小で、1年1組の担任の千葉 千央(ちひろ) 教諭(37)が、帰りの会で児童29人に呼びかけた。元気のいい返事を聞くと、「あだ名や呼び捨ては、相手を嫌な気分にさせることがあります。さん付けは、人を大切にする呼び方なのですよ」と続けた。
出典元https://toyokeizai.net/articles/-/592964
校則【友だちを呼ぶときは「さん」をつけます】
・あだ名は、身体的特徴や失敗行動など相手を蔑視(べっし)したものが多い。呼び方だけでいじめを根絶できるわけではないが、抑制することにはつながる(私立水戸英宏小学校・野淵光雄教頭)
・約160の公立小学校のうちこの10年で「さん付け」は半数近くにまで広がった(京都市某校長)

校則にまでなってるのか…
あだ名や呼び捨て禁止のデメリット


・身体的に揶揄(やゆ)するようなあだ名は、いじめにつながるケースが多いが、悪いものだけではない。
・「さん付け」は時代の流れであり、それを各校が取り入れる事は理解出来る。ただし、あだ名まで禁止すると円滑なコミュニケーションがとれないのでは(埼玉県某小学校男性教員)
どちらでもない意見も


- クラスメイトをどう呼ぶかは難しいテーマだ。教員が「さん付け」を一方的に求めるだけだと、なぜそうした呼び方をするのか子供は考えなくなってしまう。理由や背景をキチンと大人が説明し考えさせることが大切だ(名古屋大学・内田良教授(教育社会学))
- 文部科学省の問題行動・不登校調査によると全国の小学校でのいじめ認知件数は増加傾向だ。2020年42万897件の報告がありこのうち約6割が「冷やかしやからかいなど」だった。
- 文部省では、児童同士の呼び方については指導はしておらず担当者は、「あだ名にはプラスとマイナスの両面がある。相手をどう呼ぶかは、相手がどう受け止めるかに尽きる」と話す。



確かに‼ケースバイケースだから判断しづらい問題
あだ名や呼び捨て禁止の世間の反応は?


あだ名や呼び捨て禁止の世間の反応についての調査では、小学生の頃にあだ名があったのは69%でこの内36.7%の方が当時のあだ名について嫌な思いをしたことがあるようです。
当時、あだ名があったことについて現在はどのように思うか聞きました。


小学校の校則であだ名が禁止させることについて「賛成」18.5%「反対」27.4%「どちらでもない」54.1%と半数以上の方は「どちらでもない」と回答しました。



幼少期と大人になってからの印象はかなり違うね。
あだ名や呼び捨て禁止の芸能人の反応
「しょこたん」こと中川翔子さんがインタビューに答え中学時代「ゲロマシーン」というあだ名をつけられていたことを告白しました。
元々胃が悪かった彼女は、精神的にしんどくなると吐いてしまったといいます。これをきっかけにイジメに合うようになり学校に通えなくなったのだとか。
ただ一方で「あだ名禁止」の風潮には反対の姿勢でこんなコメントをしています。
しかし、学校でのあだな禁止については、「私は反対ですね。ちょっと極端かなと思っちゃいます」とし、「『しょこたん』というあだ名に感謝してます。『しょこたん』というあだ名のおかげで、ほんと子供たちとか知ってもらったり、今の子供たちも『しょこたん』と呼んでくれて、『しょこたん、頑張れと』か言ってくれるんですね」と話した。
そして「あだ名が悪いとか、そういうことではないじゃないかなと思うんですよね。攻撃する人物がいるという状況だと思うので、そこに先生がもうちょっと個別に向き合えないのかな。あだ名イコールいじめではないですからね」とした。
出典元https://hochi.news/articles/20201028-OHT1T50106.html?page=1



イジメる側の親に限ってモンスターペアレントも多くなったし教師も向き合うのが怖いよね、きっと。
芸能界には”あだ名”を自ら使用している方々がいます。
「みちょぱさんやフワちゃんなど、芸能界には”あだ名”を自ら使用して、人気者になっている人も多いです。また有吉弘行さんのように、毒のある“あだ名”をつけることが笑いになるというケースもありますので、一概に“あだ名NG“の風潮が芸能界にも広まってしまうと、厳しいでしょうね。有吉さんはテレビ番組で『小学校じゃ“あだ名”禁止だぞ、今』と自虐的に発言していましたが、最近では以前ほど“あだ名芸”を見せなくなってしまいました。
出典元https://news.yahoo.co.jp/articles/b2c2c69a6ad45f867d02944dc3925e441a4a06e7



視聴者の意見は炎上・バッシングに為りかねないね。
あだ名や呼び捨ての企業の取り組み


ウェブコンサルティング会社「フォノグラ厶」(広島)では、2003年の創業当初から社員同士あだ名で呼び合っています。
「親しみを感じて話しやすくなり、会話から新たな仕事のアイデアが生まれる」と語っています。(代表取締役・河崎文江さん)
東レ経営研究所(東京都)では、2020年から上司も部下も「さん付け」で呼び合うことを決めた。
肩書での呼び方を改めて一人ひとりを優秀な社員として尊重しあい働きがいを持ってもらうことがねらいだということです。



使い方でプラスに転換させてる素敵な各社ですね‼
最後に
あだ名や呼び捨ての意見には賛否両論ですが、私個人としては中川翔子さんに賛成で、「さん付け」にするといじめが減るのかもしれませんが論点がズレてるのでは?と感じました。
近代のITの発展に伴ったコミュニケーション能力の低下。
世代交代に伴う過剰に反応するモンスターペアレントに病んでしまう教員という職に対して社会全体の意識にこそ力を入れるべきところなのではないか?と思いました。
プラスに改善していき、生きやすい日本であってほしいと願うばかりです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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