ハレ婚がイライラする理由とは?小春の性格がムカつく?

2014年から連載され、2022年1月からドラマ化される【ハレ婚】。

どんなお話?どんな主人公?

今回は、ハレ婚がイライラする理由について解説していきます。

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目次

ハレ婚とはどんなお話?

主人公・前園小春が生まれ育った故郷に帰ってくるところから始まるこの物語。

故郷には上京していた間に「ハレ婚」という聞きなれない制度ができていました。

ハレ婚とはつまり「ハーレム婚」のこと。

小春は不本意ながらもハレ婚制度により伊達龍之介の第3夫人となるのです。

【ハレ婚がイライラする理由①】小春の歪んだ恋愛観

まずは主人公の前園小春。

天真爛漫と言えば聞こえがいい、お人好しで単純で「既婚者ハンター」の異名を持つちょっと特別な女性です。

しかし既婚者ハンターといえども既婚者好きではありません。

単純な思考回路を持つが故にいつも既婚者に騙されて不倫相手になってしまうのです。

小春は東京にいる間に3人もの既婚者を相手にしています。

そして「騙された!」と怒っているのですが、ここが許せないという方も多いはず。

既婚者に騙されたこと自体は同情するし、その相手が許せないと思います。

でも一番の被害者は、既婚者の奥様と子供です。

それなのに小春にはそちらへ迷惑をかけたという気持ちがかけらもありません。

あくまで被害者は自分、悪いのは既婚者。

一度の過ちならともかく、こんなに何度も同じことを繰り返しているのに「自分にも悪いところがあったのかもしれない」という考えが一切ないのです。

しかし、若くして田舎から上京し、異性に優しくされたらフラフラと寄って行ってしまうのは仕方のないことだとも言えます。

まともな恋愛経験が多くなければなおさらですね。

小春のやっていることは許せることではありませんが、経験を重ねていくうちに理解していけることもあるでしょう。

実際、第2夫人のゆずに子供が生まれてからは少しずつ小春の想いは変わっていくのです。

【ハレ婚がイライラする理由】小春の性格

小春は純粋でまっすぐな女性です。

しかしそのせいで人の意見を聞けない部分があるのです。

人生経験も豊富じゃない、まともな恋愛経験もない、なのにいつも自分が正しいと思い込んでいます。

喫茶店を引き継ぐと言い張った時も、母の意見を無視して無理やり店を開けたり。

そのくせ借金を返す術も思いつかずに、結局は龍之介に頼ることになります。

しかもお金だけ貰おうと企んだりもしました。

恋愛経験豊富な相手に向かって愛を語ったり、結婚しているというのになかなか夫婦生活をしなかったり。

自分が正しいと思い込んで、意見をひたすらに押し付ける傾向があるのです。

まどかやゆずが小春をなかなか受け入れられなかったのもこのあたりに理由があると思います。

ですが、それは小春がまっすぐに生きてきた証拠でもあるのです。

男運はないかもしれないけれど、家族や友人には恵まれてきたのでしょう。

何事にもまっすぐにぶつかっていく小春をしっかりと受け止めてあげられる人に囲まれてきたということです。

小春は自分の意見を通そうとしがちですが、一旦立ち止まることができれば、ちゃんとしっかり周囲を見つめて考えることも出来るのです。

まどかやゆずのために動くことが出来るのも、小春がまっすぐに生きてきたからだと言えるでしょう。

【ハレ婚がイライラする理由③】龍之介の容姿と態度

なぜかハーレムの中心にいる龍之介がイケメンではありません。

ピアニスト、という芸術的な雰囲気を出すにしても、もう少し何かあったんじゃないかな?と思えるほどです。

そしてエロティックな軸を強調したいのか、とても変態気味なのです。

普通の女の子ならこの男は選ばないだろう、という印象を受けました。

常に上から目線でとても偉そうな龍之介。

小春の淹れたコーヒーに5円しか出しませんでしたから。

喫茶店ですけど!?と叱りたくなります。

自分にとても自信があり、相手が綺麗なら来るもの拒まず。

どこまでナルシストなんだよ、と思うのですが、拒まれたら呆れるくらいに気落ちします。

自分が相手に言ってきたことややってきたことを考えたら当たり前なんですけどね。

そういうことがわからない歪んだ男なんです。

だからこそ、読者は「この男のどこに惹かれるんだろう?なにか秘めたものを持っているのでは?」と考察しながら読み進めていくのです。

物語の本質を見極めるきっかけになるキャラクターなんですね。

後になって実はずっと小春のことを思い続けていたことが明かされると、読者としては「ここだーっ!」と盛り上がることができます。

そうやって読み進めていくうちに気が付くのですが、実は龍之介は一方的に愛されることを望んでいないのです。

愛されたいし、自分を愛してくれる女性はずっと愛し続けるんです。

そして一生かけて守っていくという覚悟を持って結婚に臨んでいます。

それは妻が何人いても同じことで、龍之介はすべての妻を必死に守ろうとしているのです。

愛に飢えた、愛を切望している純粋な男だということがわかりますね。

【ハレ婚がイライラする理由】ストーリー編成

この物語は青年誌で連載されていたこともあり、どちらかというと男性目線の描き方だなという印象です。

小春はかわいくて純粋で騙されやすい、悪い男からしたらいい遊び相手ですね。

でも女性視点では、自分の希望が通らないと騒ぎ立て、借金の3,000万を立て替えてもらう代わりに妻になったのに嫁としての責任も果たさない、我が儘で傲慢な女なんです。

感情のままに本能的に動く小春にも、人とは少し違う考え方を持って女性と接する龍之介にも共感できないのです。

メインキャラクターに共感できないと、ストーリーが進んでも読者が置いて行かれてしまいます。

そのため、どんどんとキャラクターたちの言動が支離滅裂にみえてきてイライラを感じるようになっていくのです。

絵がとてもきれいで細かい表現も伝わりやすい作者さんなので、最初は読みたい!と思うのですが、小春の馬鹿で我が儘な言動に読者は疲れてしまいます。

しかし、読み進めていくと違う部分が見えてくるのです。

最初はおかしい言動をしていた小春や龍之介ですが、まどかやゆずは比較的まともな考え方で生きていました。

この2人がいたからこそハレ婚が成り立っていたというわけです。

この2人に引っ張られるように、小春は自分の意見を押し付けることなく人の意見を聞き入れることが出来るようになっていきます。

すると小春の考え方を通して龍之介の本心や本質が見えてくるようになるのです。

読者としては、最初のうちはメインの2人に振り回されて疲れてしまうのですが、読み進めているうちにどんどんと人間模様に惹き込まれていくことになります。

まとめ

日本人にとっては非日常的な【ハレ婚】。

このストーリーは、日常では経験できない様々な感情が渦巻く世界を見せてくれます。

キャラクターたちの人としての成長を感じさせてくれるこの物語を、ぜひ一度読んでみてください!

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