【2022】円安が続く理由について分かりやすく解説?今後はどうなる?

去年のドル円相場は1月の103円から11月には115円の高値まで到達しました。115円に到達したのは2017年1月以降約5年ぶりです。この大幅に円安となった要因はアメリカの金融緩和引き締め「テーパリング」が大きく関係しています。
今回は去年大幅な円安となった理由と円安はいつまで続くのかについて考察してみました。

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目次

円安・円高とは

円安・円高とは、日本円を他の国の通貨に変えた時の相対的価値のことを言います。

例えば円安の場合、米ドルの値段が1ドル=100円のとき、100円で1ドルと交換できます。しかし、1ドル=120円の場合は、120円でなければ1ドルと交換することはできません。
1ドルに対して20円多く払わなければいけないということは、日本円の価値が下がった事になり「円安」となります。

円高の場合はその逆で、1ドル=80円の時、80円で1ドル購入することができます。ドルより円の方が20円高くなるので「円高」となります。

円の価値が下がるのを「円安」
円の勝ちが上がるのを「円高」

円安・円高のメリット・デメリット

円安のメリット

円安のメリットは輸出産業が儲かるところにあります。

海外で販売した製品を日本円と交換する際に、外貨との差額分も利益となるので輸出を主とする企業が儲かります。

輸出製品やサービスを安く海外へ売ることができるため、より多くの製品を海外へ販売し、他の国の製品と価格競争で有利となります。

デメリット

デメリットは輸入製品やサービスを高く購入しなければならないところにあります。

日本は多くのエネルギーや食材を輸入に頼っているので、円安が続くとインフレが起こり私達の生活にもダメージが及ぶことになります。

円高のメリット

円高になると輸入製品やサービスを安く購入することが出来ます。

石油やガスなどのエネルギー源のみならず、日本では作物や半導体なども多くを輸入に頼っているので、それらを安く輸入することで私達も低価格で商品やサービスを購入することができます。

さらに外貨を安く手に入れることができるので、海外旅行の需要も増えていきます。

デメリット

デメリットは輸出製品で稼いだ外貨を日本円にするとその差額分を安い日本円と交換することになる点です。

商品にその差額分を上乗せして販売すると、海外で製品が売れにくくなってしまいます。

日本の自動車産業のような大企業は、海外輸出に力を入れているため大幅な円高になると日本の経済に悪影響を及ぼすこととなるでしょう。

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円安が続く理由とは?

それでは皆さんが気になる円安が続く理由について分かりやすく解説していきます。

資源インフレによるアメリカと世界的な金融緩和

新型ウイルスが世界の経済に大きな打撃を与えました。これを回避するべく世界中の中央銀行は量的緩和を測る為に多くのお金を刷り市中にお金をバラ撒きます。アメリカも同様にドルをバンバン刷ってお金の量を増やしていったのです。

しかし、多くお金を刷っても、ものの量は変わりません。ものの量に対してお金がどんどん増えて行けばお金の価値が下がってしまします。よってアメリカのドル増刷は世界的なインフレを引き起こしたのです。

そうした中、アメリカではドル増刷による「過剰流動」でバブルが発生しています。お金がたくさん刷られたことにより投機側面にお金がながれ、ものや株、不動産の価格が押し上げられました。


ものの量が変わらず、お金の量が増えればものの値段は必然的に上がっていきます。そして雇用も安定してきたことにより、アメリカはテーパリング(量的緩和の縮小)を開始し金融緩和の正常化をはかり、金利を引き上げ銀行の預金を国債に変え、市中にあるお金を徐々に減らしていく政策を開始します。

そしてテーパリングはさらにに加速することとなり、ドルの量も減っていきます。減っていくドルに対して円の量は変わりません。円の量が変わらないのにドルが減っていけば円の価値は下がっていく一方となります。

こうした状況により著しい円安となったのです。

円安の状況なのに国内製造製品を輸出できない

「円安の状況なら日本製品をじゃんじゃん輸出すればいいのでは?」と思われますが、今は半導体やその他部品不足により大量生産が難しく、日本製品を海外へ輸出しにくい状況にあります。

さらに日本は石油やカスなどのエネルギー、食材や生活に必要なものの多くを輸入に頼っています。輸入するものが多いというのは円安のデメリットの部分となるので日本でもインフレが発生してしまいます。

ものをつくるためのエネルギーの多くを海外から輸入している日本は、製造にエネルギーを必要とする多くの製品を徐々に値上げすることとなり、さらなるインフレを引き起こし、私達の生活に打撃を与えていくことになります。

2022年も円安は続く

アメリカは2022年もテーパリングを加速させていくので、今後さらに円安が続くと予想されます。

ですが今回の新型ウイルス感染拡大に伴い、かつてないほどの金融緩和が行われたことでアメリカの株価は急行しましたが、この流れは今後終わりをむかえ、金融環境も落ち着いて行くでしょう。

そうなると今度は「リスクオフ」としてドル円を保有する流れとなり、米国株の下落が予想されます。

しかしながら下落が予想されると言っても、今の米国株は割高ではありますがその下落の下げ幅はそこまで大きくならないと予想されます。

なぜなら、いくら割高の米国株とは言え世界のIT覇権の多くを握っているのは米国の企業です。どこの株を買うかとなれば結局米国株を選択する結論に至るのは明白です。

そのため、米国株の一時的な下落の動きに反動して円高となる可能性はありますが、すぐに回復する動きを見せると予想されます。

テーパリングの加速で米国の株価にダメージがあっても一時的な下落で終わる可能性が高いので、2022年も引き続き「ドル高円安」となるでしょう。

いつまで円安が続くのか

2022年も円安はつづくと思われますが、今後ドル円はどのような動きをすると予想できるのでしょういか。こちらの為替チャートを御覧ください。

(出典元:https://jp.tradingview.com/chart/?symbol=FX%3AUSDJPY)

去年の1年間で大きな変動を見せているのがわかかります。


この値動きの幅を「ボラティリティ」といいますが、今後は2016年以降ののボラティリティ幅で変動するのではないか、と予想されます。

2016年8月の安値が103円を付け、そこから上昇トレンドとなり2017年の1月には最高値(円安)118円を付けています。それ以降今日まで横ばい局面となっているため、この103円から118円の間で変動し、円安がしばらく続くのではと予想されます。

大きな目線で見ると2015年6月の122円にまで到達する可能性もあるでしょう。

新型ウイルスで先が不透明

今後のドル円の動きを左右する最も大きな要因は新型ウイルスの感染拡大の有無です。

つい先日まで日本の新規感染者が30人を下回る日が続いていましたが、年末年始の人の流動に合わせるように新たな変異ウイルス株が日本に上陸し、感染者が急激に拡大しています。

同様に米国でも去年の12月中旬あたりから感染者は急拡大しており、この感染者拡大が金融政策に大きな影響を与えると考えられるため、シナリオ通りとはいかなくなるかもしれません。

かといって長引く新型ウイルスへの危機感の薄れや、弱毒化し飲み薬が開発され風邪と同等の疾患とみなされていく可能性も十分にあるので、国は以前のように正常な金融状態へと回復していきます。そうなるとその先、円高になるのか、円安になるのか今予想を立てるのは困難と言えるでしょう。

最後に

テーパリング加速により2022年も円安相場がつづくと予想されますが、新型ウイルス変異の世界的な感染者拡大により、またしてもドル円相場の動きを予想しづらくなってしまいました。

新型ウイルスは今後弱毒化するのか、それとも新たな変異株誕生で世界経済を狂わしてしまうのか、まだまだ先の読めない経済が続きそうです。

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